先日、宿泊を伴うような長時間のツーリング用に、Ninja1000SXのパニアケースをMSPというサイトを通して購入したので、レビューを掲載する。
1.Ninja1000SXパニアケース
Ninja1000SXはスポーツツアラーとして販売されていることもあり、ツーリング用の純正パーツが豊富である。中でも、パニアケースはかなり購入者が多い人気オプション。
筆者も、購入しようとは思っていたものの、納車時は冬だったため、すぐには使わないかなと思い、購入していなかった。しかし、春に向けて暖かくなってきたのでそろそろ購入することにした。
ただ一点、このパニアケースのトップパネル部分の色が、純正ではブラックであるのだが、これが気に食わなかった。ここの色合い微妙じゃないか?
純正色のケースを取り付けた車体
ここは、グリーンにしたくなると思うんだがね。
調べたところ、グリーンのパネルも存在している模様。このパニアケース自体、NinjaH2 SX SEなど他のモデルでも使用されており、そちらの純正パーツではグリーンのパネルが使用されている。というわけで、今回はグリーンパネルのケースを購入しようと思う。
2.MSPでオーダー
このパニアケースを、普通にカワサキプラザで注文すると128,000円くらいする。いくらバイク用品といっても、割高に感じる。感覚的には80,000円くらいが妥当なところ。
というわけで、海外から個人輸入したら安く購入できないか調べてみる。以前、Dr.Martensなどのアパレルブランドを安く購入するために個人輸入していた経験が役に立っている。
調べてみると、ヨーロッパのカワサキのほうが価格的には割安な模様。まあ、日本というのはレストランの飲食代以外は大体割高だからねー。
ヨーロッパのバイクパーツはMSP(Motorcycle Spare Parts)という通販サイトを使用すると、個人でも購入できるらしい。というわけで、こちらを使用して購入してみる。
サイトの検索機能を使用して、Ninja1000SXのパニアケースパーツを選択。部品番号があっているかはしっかりと確認する。部品番号自体は、日本のカワサキのサイトで調べることができる(見づらいが)。
ちなみに必要なパーツは
- パニアケース本体(左右セット)
- パニアケースカバー(左右セット、グリーン)
- パニアケースストライプ(左右セット)
- パニアケース用ワンキーシステム
- バッグフィッティングキット
全部合わせて668.6ユーロ。送料が、79.99ユーロ。これに関税がかかる可能性がある。関税の額はいつもよくわからないのだが(適当に決まっているんじゃないだろうか??)、1万円もしないだろう。合計で大体100,000円といったところか。
2万円程度の差にしかならなかったが、それでも安いので、これで注文する。
注文時に、クレジットカードで支払おうとしたら、なぜか支払いに失敗した。日本のカードは対応していないとかだろうか。仕方がないのでPaypalで支払い。初めて使用したが、あまり利便性は良くないな。。。
3.商品到着
商品自体は、注文から13日後に到着した。ベルギーから発送されていた模様。
注文後のメールに記載してあるリンクから、商品の輸送状況をたどれるのだが、途中「Customs Retention」というステータスから、数日間進まなかったので焦った。税関で保管中ということらしかったので、何かトラブルがあったのかとも思ったが、そんなことはなく、通常の通関処理のようだった。待っていたら、無事にステータスが進んでいた。
到着時に、郵便局の配達員に税金と手数料を支払う。今回は5000円弱で、思ったよりも安かった(いったいどういう計算でこうなるのかは、やはりわからない)。
4.組み立て
届いた商品を開けてみる。
4.1.カバーの取り付け
まずは、ストライプを取り付ける。両面テープがついているので、剥がして貼るだけであるが、合わせてみると微妙にすきまがあくつくりになっている。ぴったりだったらうれしかったのに、少し残念。
次に、トップパネルの部分を取り付ける。色は注文通りグリーンである。こちらは位置を合わせてから、付属のネジを使用して内側から留める。
4.2.キーの組み立て
さらにキー部分の取り付け。キーはバイク本体キーと同一タイプにするためのキットを購入。このキットを取り付けなくても一応、使用は可能。その場合、ケース本体のキー部分にあらかじめついているプラスチックのつまみを使用することになるが、このつまみ、手前に引くと簡単に抜けるため、このままで使用するのは心配である。
キットを開けると小さい部品がたくさん入っている。鍵本体のスリット部分に、付属のばねと、各色の袋に入っているプレート状の部品を一枚ずつはめていく。その状態で自分のバイクキーを差し込んでみると、プレートがあっていない部分は上下どちらかにプレートが飛び出すため、取り外して他のプレートと交換してみる。
それを繰り返し、キーを刺した状態で、すべてのプレートが飛び出さない状態にする。
ばねとプレートを差し込む
飛び出している部分はプレートがあっていない
すべてのプレートが自分のキーと合うと、プレートが飛び出さない
プレートを合わせた後は、ケース本体にキーを取り付ける。本体についているプラスチックのつまみを引き抜き、代わりに作成したキーを差し込む。差し込んだ後、時計回りに回すとカチッとはまるポイントがあり、固定される。多少難しかったが、はまるポイントを探しながら根気よくやるとできた。
4.3.取り付けキット装着
キーを取り付けたら、バイク本体に取り付け用のキットを装着。ケースの差し込み部が入るタンデムバーの穴に、取り付けキットに入っているシールを張り付ける。滑り止めか何かだろうか。
さらに、タンデムステップのついているパーツにゴム状のカバーをはめ込む。結構固くて差し込むのが大変だが、ただ差さっているだけと考えると、経年劣化して、取れてしまわないか不安になるパーツである。
このパーツは、見た目上目立つ位置につくことになるが、まあ、つけっぱなしでも気にならないかな。
4.4.ケース装着
ケースを装着する際は、キーを解除し、ケース上部、キー横の位置にあるつまみを上に引き出す必要がある。写真内、オレンジのシールが張り付けてある部分である。
その状態で、タンデムバーに差し込み、車体の前方方向にスライドさせる。上部のつまみが下に下げられる位置までスライドさせればOK。
最初は固いが、使用しているうちに簡単に取り外しできるようになるだろう。(筆者は、強く当たっている部分を多少、金ヤスリで削り、滑らかに動くよう調整した)
ケースを開けるときも、もちろんキーが必要。サイズ的には、SHOEIのX-Twelve Mサイズがギリギリ入るサイズだった。
まとめ
Ninja1000SXのパニアケースを購入したが、ツーリングの際にはかなり重宝している。見た目的にも、サイズが大きくなり迫力が増しているので、購入して良かった製品である。
トップのカバーは、やはり純正の黒よりもグリーンのほうが合っているように見えるな。