バイクチェーンの清掃方法、オイル差し-どれくらいの頻度で?

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先日バイクのタイヤを交換したタイミングでチェーンも新しく交換したのだが、そこそこ走行距離もたまってきたので、寒空の中チェーン清掃とオイル差しをすることにした。ベテランライダーの方々にとってはチェーンメンテナンスなど手慣れたものだろうが、紹介しておこう。

1.チェーンメンテナンスの必要性と頻度

エンジンで発生させた回転力は最終的にはリアタイヤに伝わり車体が前進するが、エンジンからリアタイヤまでのつなぎ方には3種類のタイプがある。ひとつは自転車などでも使われているチェーンドライブ式、二つ目はチェーンの代わりにシャフトを使用しメンテナンスフリーのシャフトドライブ式、3つ目はハーレーダビッドソンなどで採用がみられるベルトドライブ式。

最も多く使用されているのは構造がシンプルなチェーン方式であるが、走行中の泥などが跳ねるためかなり汚れる部分でもある。馬力や燃費性能の低下に直結し、かなり顕著に違いが出てくるのでチェーンは定期的に清掃とオイル差しを行っておきたい。

メンテナンスを行う目安は、オイル差しが500km走行ごとに1度、チェーン清掃がオイル差し2回に1度あたりとしたいところ。雨天走行をした場合は500kmに関係なくオイルを差しておきたい。

2.必要な道具

必要な道具を一覧にすると以下のようになる。

1.チェーンクリーナー
2.チェーンオイル
3.使い捨てウエス
4.清掃用ブラシ
5.霧吹き(外に給水スポットがあれば不要)

その他、チェーンメンテナンスではタイヤを回す必要があるため、センタースタンドを持っていないバイクの場合、リアスタンドがあると便利。

それぞれ詳しい説明は手順のチャートでしよう。

3.チェーンメンテナンスの手順

まずリアタイヤを上げる。センタースタンドがあるバイクは立てればいいだけなのだが、最近のバイクは重量の増加になるセンタースタンドを持っていない場合も多い。筆者のNinja250もセンタースタンドは持っていないので、いつもリアスタンドを使用している。リアスタンドを持っていなくても作業が不可能というわけではないが、チェーンを動かすにはリアタイヤを回さなくてはいけないので、少し前進させて作業をしてという動作を繰り返さなければならなくなるので、非常に作業性は悪い。

リアスタンドにもいろいろあるのだが、意外に使いやすいものがない。基本的に2人いないと転倒のリスクを抑えたまま使用できるものが少ないのだが、筆者が愛用している「ワンハンドVフック」という形状を持っているリアスタンドなら、一人でも比較的簡単に上げることができる。

フックの受け部の形状が湾曲しており、フック単体で引っかかるので一人でも作業できるという製品である。ただし、この製品を使用しても初めて上げるときは転倒しないか不安になる。おすすめの使い方は、テール部分を手で持ち上げながら足でリアスタンドを踏み下ろすという方法。

まず、前提としてフック型のスタンドを使用する際はバイクにフック用のボビンがついている必要がある。バイク側のボビンにフックを引っ掛けるとスタンドのライトサイドは浮き上がる状態となる。

この状態にしたら、ハンドルをまっすぐに向けテール部分を持ち上げるように力を加えながら、右足でスタンドを踏み込む。YouTubeに動画を上げたので参考にしてほしい。

なお、残念ながら、このワンハンドVフックは現在すでに廃盤になっている模様。なかなか使い勝手が良かったのだが、在庫限りの取り扱いとなっている。

リアタイヤを上げたらチェーンの掃除から始める。まあ、やり方は掃除なのでそれほど難しいこともなく、チェーンクリーナーをチェーンに吹きかけブラシでこすった後に水で流すという手順になる。クリーナーはWAKO’Sのチェーンクリーナーを使用。大容量で使いやすく、バイクショップやネットなどどこでも手に入る。

チェーンクリーナーなら何でもよいのだが、注意しなければいけないのは、必ずチェーン用を使用するということ!チェーンは内部にゴムが使用された部分構造を持つのだが、クリーナーによってはゴムを侵食してしまうものや極度の乾燥を招き劣化させてしまうものがある。

また、チェーン用でもクリーナーは油分を分解させて洗い流す作用を持っているため、タイヤにかかるとタイヤ表面の油分を分解してしまう。新品のタイヤや高性能のタイヤを使用していて気になる場合は、新聞紙などを使ってかからないようにしたほうが良い。


クリーナーをチェーンに吹きかける。一部分やってはタイヤを回しての繰り返し。タイヤにはあまりかからないように気を遣う。

ブラシは、WAKO’Sのチェーンクリーナーで大容量タイプを買うと簡易的なものが付属しているのだが、時間がかかるため、3辺にブラシがついている下記のものを使用している。


クリーナーを吹きかけたらブラシでこする。

こすった後は、水で流す。外に水道がある人はホースで引いて来てジャバジャバ流せばいいのだが、筆者はマンション下の駐車場脇で作業しているためそんなに都合の良いものはない。そうしたユーザでよくやられる方法は霧吹きを使用する方法。バイクのチェーン清掃ぐらいの範囲なら霧吹きでも問題なく流せる。


ホームセンターで売っているちょっと良い霧吹き。大容量タイプであれば100均でも何も問題ない。

水で汚れを流したら、タイヤを少し回して同じ作業を繰り返す。チェーン1周まんべんなく清掃できたら使い捨てのウエスのようなもので水分を拭き取る。真っ黒になるので、手が汚れるのは覚悟しておくこと。ウエスはAmazonなどで使い捨てのものが安く売っている。

一周きれいに拭き終えたら、新しいオイルを差す。正確にはチェーン用の潤滑剤はチェーンルブと言い、鉱物系のものとフッ素樹脂系のものに分類される。フッ素樹脂系のほうが分子が細かく浸透しやすいが価格が高くなる。おすすめなのはこちらもWAKO’SのCHLというもの。フッ素樹脂系ルブでクオリティが高い。さらに通常フッ素樹脂系のものは白く残るタイプが多いのだが、このCHLは透明の状態となるのでカラーチェーンをきれいに見せてくれる。ただし、量が少ない割に値段が高いのが難点。おそらく普通に使うと3回分持たないだろう。

タイヤを少しずつ回しながら、チェーン全体に差したら完了である。チェーン表面よりもリングとリングの継ぎ目部分を潤滑させたいので、なるべく間を狙って差すように。

これでチェーンオイルは完了。クリーニング前とオイルまで差し終わったチェーンがこちら。見た目もきれいになっている。


↑クリーニング前


↑オイルまで差した後。表面もきれいになったがリングの継ぎ目や内側などが全然違う。

オイルを差した後、可能であればすぐに走らずにしばらく放置しておきたい。すぐ走ってしまうと、せっかく差したルブが飛び散ってしまう。少なくとも1時間以上は置いておきたいところである。

最後にリアスタンドの降ろし方紹介。サイドスタンドを立て、ハンドルを左に切って、リアスタンドを上げる。フックがボビンに引っかかり続けるので、右側に車体が倒れないように注意する。このNinja250は車体の重量が160kgを切っており、軽いので安心なのだが、重たい車両のユーザーは心配な場合、リアスタンド端に紐を括り付け、ハンドルを抑えながら紐を引くことでリアスタンドを抜くという方法もある。

まとめ

今回チェーンのクリーニング方法と注油方法を紹介したが、可能ならどのメーカーでも推奨されているように500km走行ごとに注油は行いたい。車と違い、バイクのチェーンは外部にむき出し状態になっているため汚れが付着しやすい。その上、駆動系等の一部なので、チェーンのメンテナンス不足は馬力やトルク性能に著しく影響してくる。

「なんだか最近車体が重い」や「エンジンブレーキが強めに思う」など感じた際には、まずチェーンをチェックしたほうが良いだろう。長期間メンテナンスをせずに放置するとチェーンが錆び付き、最悪、走行中に切れてタイヤに巻き付き転倒という事故にもつながるため定期的なチェックは怠らないように注意してほしい。

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