BUFFALO無線LANルーターでのメッシュWi-Fi構成方法と効果検証【Wi-Fi EasyMeshを構成してみた】

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先日、BUFFALOの無線LANルーターでメッシュWi-Fiを構成した。

BUFFALOはメッシュWi-Fi機能をWi-Fi EasyMeshという機能名称で展開しているが、接続マニュアル通りにやってもうまくいかないところもあったので、今回、構成方法を紹介しようと思う。

1.メッシュWi-Fiに関して

1.1.メッシュWi-Fiとは

メッシュWi-Fiというのは、簡単に言うと複数の無線LANを使用して電波の届く範囲を広げる仕組みのこと。

広い家やオフィスなど、使用環境が広い場合、設置した無線LANからの距離が遠く、電波が届きにくいところが出てくる。特に5GHz帯の電波は、通信速度が速いが電波到達距離が短いため、実使用しにくいという欠点がある。


家が広いと、電波が届かない場所がある……

 


メッシュWi-Fiを形成して、到達範囲を拡大!

筆者の家は鉄骨造のため、1階に置いた無線LANの電波が2階の端の部屋までは届きにくい状態。

今回、2階に無線LANルーター子機を設置し、メッシュWi-Fiを形成することで家のどこにいても5GHz帯で高速に通信できる環境の構築を目指す。

1.2.中継機能と何が違う?

メッシュWi-FiはWi-Fi6(IEEE802.11ax)が普及し始めた2020年あたりから、徐々に世の中に出てきた仕組みである。

従来、複数のルーターを使用して電波範囲を広げる仕組みとして、無線LANルーターの中継機能があった。この機能も基本的に、子機が親機に対しての中継機となり通信範囲を広げるものである。

では、ユーザー観点でメッシュと何が違うのかというと、2つのルーターの電波の見え方。

従来の中継機能では、スマートフォンなどでWi-Fi電波を確認すると親機と子機が別々の名前(SSID)で電波を発信していることが分かる。

一方でメッシュWi-Fiの場合は、親機、子機が同一のSSIDの電波を発信しており、スマートフォンから見るとひとつのルーターしか存在しないように見える。

従来の中継機能は、電波強度が弱くなり切断するレベルまでいって初めてもう片方のルーターとの通信に切り替わるという場合が多く、実使用上では、電波が弱く通信がほとんどできないのに、勝手に強度の強い方に切り替わってくれないため、非常に使用しづらいということが起こっていた。

メッシュWi-Fiの場合は、ユーザーが意識しなくても電波強度の強い方にシームレスに切り替わり、家のどこにいても快適な電波環境で使用できるようになっている。

余談だが、無線LANルーターの最大出力電波強度(電力)は電波法により規制されている。世の中にはいろいろな無線LANルーターが販売されているが、どれも法規制の出力を超えることはできない。そのため、1台でカバーできる範囲は大体どの製品も似たようなものである。厳密には、使用しているアンテナの効率や指向性といった違いにより、多少の性能差はあるが、基本的には価格の高い製品だから劇的にカバーできる範囲が広いということはない。
到達範囲の問題を解決したいのなら、Wi-Fiメッシュのような仕組みがおすすめである。

2.BUFFALOの無線LANルーターでメッシュを形成!

2.1.無線LANメーカー選び

メッシュWi-FiはWi-Fiアライアンスが規格化した機能なので、基本的には対応している無線LANルーターであれば違うメーカーの製品同士でもメッシュを形成することは可能なはずである。

しかし、2022年初頭では、メッシュWi-Fiそのものに対応と謳っているメーカーはほとんどなく、各社独自の名称を付けて自社の端末を複数購入すればメッシュを形成できるという状況であった。

無線LAN大手のメーカーでは

BAFFALO:Wi-Fi EasyMesh
NEC:メッシュ中継機能

とった感じである。

では、どこのメーカーの無線LANを購入するべきか検討。

結論から言うと、メーカーとしてはBUFFALOにした。

無線LANメーカーはいくつかあるが、有名なところとしては

BUFFALO、NEC、IODATA、エレコム、ASUS

それぞれの特徴を簡単に記載すると、

BUFFALO:日本の無線LAN最大手の国内メーカー。以前は問題も多く、玄人には人気がなかったが、近年は販売実績の積み上げとともに、技術力も上がってきた傾向にある。
NEC:特にアンテナ性能面での技術力が頭一つ抜けており、BUFFALOに次いで人気のメーカーである。
IODATA,エレコム:どちらも似たような製品を出しており、上記2社より安価な商品を展開している印象。
ASUS:ゲーミング用の無線LANと謳い、ごっつい見た目の製品を販売している。家電量販店では見かけることが少ない。見た目はごっついものの、HWの性能としては決して高いわけではない。

筆者は以前、NECの製品を使用していたが、つなぐ機器によっては5GHz帯で接続が不安定になるといった症状が発生することがあった。特に古い型番のiPhoneで発生する傾向が高い症状だったが、長年使用していると症状が悪化し、別の接続機器でも発生するようになってきたので、根本的な原因はルーター側にあった模様。そうした経験から、今回はNEC以外を選択することにする。

IODATA、エレコム、ASUSはフラッグシップモデルでも性能的に満足するレベルのものではなく、BUFFALOが性能的にも良さそうで、機能的にもいろいろ入っている印象であった。というわけでBUFFALOにすることにした。

2.2.BAFFALO Wi-Fi EasyMesh

BUFFALOはWi-Fi EasyMeshという名称でメッシュ機能を提供している。Wi-Fi EasyMeshに対応している無線LANルーターであれば、どのモデル同士でもメッシュを形成できるとのこと。

EasyMeshは基本的に、メッシュWi-Fiでできる機能を提供しているが、BUFFALO独自機能として、干渉波を検知して自動的に2.4GHz帯と5GHz帯を切り替える機能があるとのこと。

まあ、筆者の場合は、通常使用で5GHz対応使用し、戸建て環境なので、そんなに干渉波がとんでくるということも考えにくい。2.4GHzのほうが干渉源が多く、通信速度も落ちるであろう。というわけで、正直、あまり必要ない機能。

2.3.購入したモデル

今回メッシュを形成するため、親機と子機2つのルーターを購入する。

親機はメインとして使用するものなので、スペックの高いものが良く、子機のほうは2階に設置し、それなりのものでいいと思っていた。

製品を選ぶ際の大きなポイントは、有線の最大速度

有線接続用のイーサネットポート(いわゆるLAN端子)には最大通信速度に応じて、100BASE-TX(最大100Mbps)、1000BASE-T(1Gbps)、10GBASE-T(最大10Gbps)など、いくつかの種類がある。

安価な製品では100Mbps品などが採用されている。

筆者の回線環境はNURO光の2Gbpsプランなので、イーサネットポートとしては最低でも1Gbps出るもの、可能であれば、10Gbps品が良い。

ただ、実際、10Gbps品の端子を搭載している製品は、まだほとんどなく、BUFFALOでもハイエンド2機種が対応しているのみ。最も高いフラグシップモデルWXR-6000AX12Sが、Internet側端子10Gbps、LAN端子10Gbps x1、1Gbps x3という構成。


WXR-6000AX12S

次に高いモデルWXR-5700AX7SはInternet側端子10Gbps、LAN端子1Gbps x4という構成。

WXR-5700AX7S

さすがにフラグシップモデルは価格が高く、また、LAN端子側は接続先の機器も10Gbps品に対応していないと意味がないということもあり、Internet側のポートのみ10Gbpsに対応しているWXR-5700AX7Sを採用することにした。

2階に置くメッシュ子機側は、WSR-3200AX4Sを採用。

WSR-3200AX4S

5GHz帯の80MHz幅に対応しているアンテナ4本搭載モデルのため、最大スループット理論値は2401Mbpsというモデル。イーサネットポートはInternet側、LAN側ともに1Gbps品。(実際、子機ではInternet側は使用しない)

実際、有線はPC、無線はスマホとの接続をするだけなら、これくらいで十分すぎる性能である。

3.BUFFALO Wi-Fi EasyMeshの形成方法

3.1.ネットワーク構成

我が家のネットワーク構成は、それほど特殊なものではない。メッシュWi-Fiを使用する構成としては、最もシンプルで一般的なものである。

基本的な構成は、回線業者やプロバイダーが提供するONU(自宅に引き込む光ケーブルの入り口部分に設置する信号変換端末)、無線LANルーター親機、無線LANルーター子機という構成である。

配線としては、ONUのLAN端子に無線LANルーター(親機)のInternet端子を接続し、無線LANルーター(親機)のLAN端子に無線LANルーター(子機)のLAN端子(Internet端子ではない点に注意)を接続する。

有線で接続したい機器に関しては無線LANルーターのLAN端子と各機器のLAN端子を接続する。

接続されている各機器を、ざっくりとした系統図で書くとこんな感じになっている。

補足

より厳密には、我が家の場合、NURO光に契約しており、NUROからレンタルしているONUに無線LAN機能、有線LAN機能およびルーター機能が付属している。

無線LAN、有線LAN機能というのは、名前の通り、無線や有線を使用して各機器とローカルエリアネットワークを構成できる機能。

ルーター機能というのは、ローカルエリアネットワーク内の各機器に個別のIPアドレスを付与し、同一ネットワーク上にいるそれぞれの機器を判別できるようにする機能。

市販されている無線LANルーターという機器も、この無線LAN機能、有線LAN機能、ルーター機能を併せ持つ機器である。

注意事項として、一般的に、ひとつのローカルエリアネットワーク上にルーターの役割を持つ機器はひとつしか存在してはいけないという点がある。

ひとつのネットワーク上に複数のルーターがいる場合、それぞれのルーターが接続されている各機器に対して、それぞれ勝手にIPアドレスを割り振ろうとする。

この時、各機器には2重にIPアドレスが割り振られている状態となり、機器によっては通信できなくなったり、接続が不安定になるといった現象が発生する場合がある。

我が家にあるNUROのONUはSONY製のNSD-G1000Tという機器だが、この機器はルーター機能をOffできないため、BUFFALOの無線LANルーター側のルーター機能をOffする必要がある。

BUFFALO製ルーターでルーター機能をOffする方法は、機器によって多少異なるため、分かりにくい。

基本的には、側面や背面に「Router,AP,WB」と書かれたつまみが存在し、ここをRouter以外に合わせるとルーター機能はOffとなる。

また、側面や背面に「Router,AP,WB」に加えて「Auto,Manual」と記載されているつまみが存在する場合、こちらをAutoにすると他にルーターが存在するかどうかを自動的に検出して自分のルーター機能がOffになる。

3.2.製品開梱~設置

WXR-5700AX7S

WXR-5700AX7Sはネットで約20,000円だった。中古品もたくさん出ており、新品なのか中古品なのかわかりにくいショップもある。新品と思ったら中古が届いたということの無いよう、しっかりとショップの記載を確認することをおすすめする。

家電量販店では、大型の店舗に行かないとなかなかおいていないことの多い製品。箱がかなり大きく(一般的なルーターの倍以上のサイズ)、買う人も少ないので、在庫を持っていると邪魔になるのだろう。

開けてみると、梱包材はEPS(発泡スチロール)を使用しておらず、紙のような材料をベースとしたものだった!

最近プラスチック類の環境影響がうるさいので、その一環で紙になっているのだろう。もう対応して、別の材料を使用しているのにはちょっと感動。コストも紙のほうが高いだろうなぁ。

中身は、

  • 本体
  • ACアダプター
  • スタンド
  • LANケーブル(CAT6)

ACアダプターが差し込み口と一体なのは減点ポイント。BUFFALOの他のモデルでもこの形態だが、並んでいる他の差し込み口がACアダプターと干渉して使えない状態になったりする。

LAN端子は1Gbps 4口、Internet側端子は10Gbps対応で本体側面についている。

取説と一緒にアンテナ設定ガイドという紙が入っていた。本体から4本のアンテナが出ているが、平らな面に対して放射性能が高いという指向性を持っている模様。4本あるアンテナを、電波を強くしたい方向に向けて設置する。

こんな感じ。

WSR-3200AX4S

WSR-3200AX4Sはヤマダ電機のネットショップで購入。こちらは10,000円程度だった。

ヤマダ電機は配達が早かったのだが、届いてみると箱の表面中央にバーコードが貼っており、きれいにはがせなかった。こんなところにバーコード貼っちゃダメだろ。。。

中身は、WXR-5700AX7Sと同様だが、全体的にサイズがコンパクトである。

スタンドは、背面に差し込んで横にスライドさせると固定される。

3.3.Wi-Fi EasyMesh設定

BUFFALOのWi-Fi EasyMeshを形成する方法は、同梱されている取説には書かれていない。ネットで設定方法を検索すると、BUFFALOのページが存在する。

有線でメッシュを形成する方法と無線で形成する方法があるが、我が家は有線で2階まで配線できるため有線で接続する。最大速度理論値は、LAN端子のスペックに依存して1Gbpsになるが、無線より安定して接続できるため、無線より確実に速い。

設定方法は、基本的には、以下の手順。簡単に言うと、本体スイッチを合わせて、電源を入れ、接続するだけである。

  1. 親機側の本体にあるMANUAL/AUTOスイッチを「AUTO」にする。
  2. 親機側のInternet端子をONUに接続。
  3. 親機側の電源を入れる。
  4. 子機側の本体にあるMANUAL/AUTOスイッチを「MANUAL」、ROUTER/AP/WBスイッチを「WB」にする。
  5. 子機側の電源を入れる。
  6. 親機のLAN端子と子機のLAN端子(Internet端子ではない点に注意)をLANケーブルで接続。

この状態で、子機側の「Wireless」というランプが緑色に点灯したら設定完了なのだが、、、

やってみると、緑色に点灯しない。。。赤色で点滅を繰り返している。。。

なぜ!? サイトに書かれている通りにやったのに!

いろいろ試した結果、原因は無線LANルーターのファームウェアバージョン。購入時点では、Ver.1.10というものが書かれているのだが、どうやらEasyMeshに対応したのは、Ver.2.00以降の模様。

というわけで、それぞれの無線LANのファームウェアを更新する。

3.4.BUFFALO無線LANルーターファームウェア更新方法

まずは、無線LANの管理画面にアクセスする。

同一ネットワーク上に接続したPCやスマホのブラウザで対象無線LANのIPアドレスを入力すると、アクセスできる。

最近のBUFFALO製無線LANルーターの場合、通常は「192.168.11.1」というのが、ルーターのIPアドレス。ただし、LAN内に前述したルーター機能を持つ機器が別にいる場合は、そのルーターがIPアドレスを動的に割り当てるため、このアドレスではない。メッシュの子機もルーターにIPアドレスを割り当てられるため、アドレスが異なる。

そこで、IPアドレスを確認する。

確認方法は、Windowsのコマンドプロンプトを開き、「arp -a」と入力する。

すると、LAN内に接続されている各機器のIPアドレスを確認することが可能。通常は、192.168.X.Xとなっており、最後の一桁が1のものがおおもとのルーターという場合が多い。

動的と記載されている各IPアドレスをブラウザに入力し、BUFFALOのログイン画面が表示されたものが、正解である。

ログインIDとパスワードは、

ID : admin
パスワード:本体付属のカードに記載されている

ログインできたら、”詳細設定”→”管理”→”ファームウェア更新”と進みオンラインバージョンアップを選択して、最新のファームウェアに更新する。

更新が完了すると、トップページにそれまで表示されていなかった「EasyMesh」という項目が追加されていた!

ここを選択して、EasyMesh機能をOnにする必要がある。

※EasyMeshの項目内に「高速ローミング」という機能のOn/Offがあるが、2022年6月時点では、ここをOnにするとWi-Fiがつながらなくなるという致命的な不具合があるため、Offにする必要がある模様。高速ローミングとは、2つの無線LAN電波を強度の強いほうに切り替える際、切り替えを高速で行うための仕組みで、本来はここをOnにしたい。

親機、子機両方のファームウェアを更新して、EasyMesh機能をOnにした後、上記のEasyMesh設定方法を再度試すと、無事に「Wireless」ランプが緑色に点灯。設定することができた。

4.メッシュWi-Fi効果確認

メッシュ形成前後の電波状態を、Wi-Fi Analizerで確認してみた。

もともとは、1階に置いた、WXR-5700AX7Sの5GHz帯電波強度が2階だと-90dBm。通信はなかなか厳しいレベルである。やはり、あんなごついアンテナが4本も外に出ていても、鉄骨住宅だと飛びが悪い。

メッシュ形成後には同一SSIDの電波が別の周波数帯に追加で表示されていた。使用者観点では1つのWi-Fiのような見え方をしているが、こうして電波状態を確認すると、2つ存在しているということが分かる。

電波強度は-38dBm。5GHz帯でこの強度であれば、十分高速に通信できる。

5GHz帯で接続したスマートフォンからインターネット速度テストを実行してみると、

ダウンロード:512.5Mbps
アップロード:76.8Mbps

十分に高速である。1GBのダウンロードが約15.6秒ということになる。

上りの速度が100Mbps出ていない理由は不明だったが、まあ困らないであろう。

メッシュを形成する前は1Mbpsも出ていなかったので、お金をかけて無線LANを新調した買いがあるという結果になった。

5.まとめ

今回は、BUFFALOの無線LANルーターでメッシュWi-Fiを形成する方法と効果に関して記載した。

戸建てに住んでいる人などで、電波環境を良くしたいという場合は快適になるため、メッシュWi-Fiをお勧めする。

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