柄の変わる時計「FES Watch U」を紹介!

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最近は携帯電話を持ち歩かない人がほとんどいないため、腕時計を着用しないという人も増えているのだろうが、少なくとも現代人なら「時間」を把握するためのデバイスを持ち歩いているだろう。

今回はちょっと面白い電子ペーパーを使った腕時計「FES Watch U」を紹介しよう。

1.FES Watch Uとは

FES Watch Uとは文字盤部分、リストバンド部分に電子ペーパーを使用した腕時計で、柄を変えることができるという面白い製品。大々的に広告を行っているわけではないので、知る人ぞ知る商品なのだが、実は全国の腕時計店でもかなり取り扱い店舗がある。

メーカーはSONY。SONY製の時計はあまり聞かないと思うが、SONYは時計ビジネスを手掛けていない。今回紹介する電子ペーパーを使った「FES Watch」やセンサーを使用したスマートウォッチ「wena wrist]など、あくまでエレキメーカーとしての製品を少しだけ出している。

SONYには2014年からSAP(Seed Acceleration Program)というプログラムがある。これは新規事業領域開拓のための取り組みで社内外問わず有識者を集めたり、資金を集めたりしてチームを組み、新しい事業へ取り組むというプロジェクト。このSAPのひとつとしてFES Watch Uのプロジェクトがある。つまり、ビジネスとしてこのFES Watch Uが成功すればソニーの時計ビジネスが大規模になっていく可能性もあるかもしれない。

たまたま縁があって、筆者も少しだけFES Watch Uの設計に携わっていたのだが、試作品をくれと言っても余りが無いようだったので、仕方なく発売日に自分で購入した。5万円近くするので、なかなかためらう価格である。

しかし、せっかく面白い製品なのでこの記事でアピールしてみようと思う。

2.FES Watchシリーズ

「FES Watch U」には前身モデルである「FES Watch」という製品がある。名称的にはUがつくかどうかの違いだが、製品的にはかなり異なると言っていい。

FES Watchは電子ペーパーを使用した初めての腕時計である。設計としてはかなりチャレンジングだったのだろうが、一般ユーザーや販売店舗からの評判はおそらくあまり良くはない。見ればわかると思うが、時計形状の電子ペーパーを樹脂で閉じた構成をしており、腕時計というには少し無理があるデザイン。柄パターンもプリインストールされている数種類に限定されているため、電子ペーパーとしてのメリットを活かし切れていない。

そこでフルモデルチェンジした後継機としてつくったのがFES Watch U。文字盤部分に金属ケースが付き、全体的にスタイリッシュになっている。

更に、使用している電子ペーパーはモノクロで4階調を表現できる。かなり最先端のデバイスだろう。また、筆者が1番のメリットと感じるのはスマホアプリから柄パターンを選択して新しい柄を時計へインプットできる点。アプリには写真や画像からオリジナルの柄を作成する機能もついている。転送にはBluetoothを使用。

3.電子ペーパーの特徴

柄が変わるだけなら有機ELでも柔軟性があるため、フルカラーで似たような時計をつくることはできる。しかし、問題になってくるのは電池。通常、ディスプレイというのは電気を使用して光を発光させることによって色を表現する。表示している間は常に電力を消費し続ける。

それに対して電子ペーパーの場合には柄の切り替わりのタイミングにしか電力を消費しない。電子ペーパーは内部に黒の球と白の球状のインクが存在しており、それぞれの画素に電圧を加えると加える電圧の正負に応じて引き寄せられる色が異なるため、柄を作り出すことができる。更に、引き寄せられたインクはそのままの状態を保つため、柄を変えたいタイミングで再び電圧を加えればよい。つまり、ディスプレイに比べてバッテリーの持ちが非常に長くなる。

一般的には電子ペーパーは白と黒の2諧調しか表現できないのだが、FES Watch Uに使われているものは濃いグレー薄いグレーと合わせて4諧調表現できる。かなり最先端の電子ペーパーで、数年前には研究レベルだったのだが、ついに製品に使用されるようになったわけだ。

色々な手法が研究されていたのだが、おそらく切り替えには引き付けられやすさの違うインクをつくって電圧の違いや動く速度の違いで実現しているのだろう。

最近ではフルカラーの電子ペーパーも開発されているため、そのうちカラー対応している電子書籍リーダーも出てくるかもしれない。

4.使用してみて

筆者は手首がかなり細いので、サイズが合うかどうかが一番心配だったのだが、一番細くなるように調整することで問題ない部分まで調整できた。バンドはパチッと爪で止まる。

ケースは金属製で背面には充電クレードル用の端子とおそらくアンテナ用のスリットがある。

このFES Watch UはUSB端子のような端子は存在しない。柄の追加や削除、設定の変更などはすべてBluetoothでスマホアプリの「FES Closet」で通信して設定する。

常に時刻表示させておくこともできるのだが、切り替わりのタイミングで電力を使うので電池の消耗がかなり激しくなる。更に文字盤だけでなく全部分をリフレッシュするという電子ペーパーとなっているため。1分ごとにパタパタ切り替わるようになる。そこでおすすめなのは横のボタンを押したときだけ時刻が表示されるという設定。横のボタンは通常の時計と逆の位置にある。

そしてかなり面白い点は柄パターンを自作できるという点。スマホに入っている画像からFES Closetをつかって作成することができる。

筆者はGACKTさんのファンだが、フリーの画像編集ソフトを使えばこんなオリジナルの時計もつくれる。

もと画像はこんな感じのもの。

イヤー非常に面白い。特にアニメファンなどは手軽に自分のお気に入りのキャラクターの時計をつくれるので、人気が出るのではないかと思う。

5.ラインナップと販売店

FES Watch Uのラインナップは3種類。シルバーのケースに白のバンドの「WHITE」、シルバーのケースに黒のバンドの「SILVER」、黒のケースに黒のバンドの「PREMIUM BLACK」である。

プレミアムブラックのみガラスがサファイアガラスで、それ以外はミネラルガラス。価格もかなり違い、PREMIUM BLACKは¥64,800、SILVER、WHITEは¥49,800となっている。

販売店舗は全国各地にあるが、公式サイトから確認できる。東急ハンズなどでも扱っている。

また、SONY製品としては珍しくAmazonで公式販売されている。逆にオンラインのSONY Storeでは取り扱いがないというおかしな製品。

6.まとめ

FES Watch Uを今回紹介したが、特に柄が自分でつくれる点などかなり面白い製品。価格は高いのだが、価格に見合った使い方もでき、人と違ったオリジナルファッションでいたいという人には特におすすめできる。

いつまで販売されているかわからないので、気になる人は早めに買っておくことをおすすめする。

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