【18-19スノボ試乗会】スパッチオ・モリスポ/アルペン・デポ試乗会レビュー

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2018/3/24、25に舞子でスパッチオ・モリヤマスポーツ主催の2018-2019スノーボードNewモデル試乗会が開催された。先日BurtonのTest Rideには行ってきたのだが、それを踏まえて、主要なブランドの主要なモデルレビューをいくつか記載しよう。

1.スパッチオ・モリスポ試乗会

スパッチオ・モリヤマスポーツというのは東京神田のウインタースポーツショップが立ち並ぶ一角にあるスノーボードショップ。スノーボード専門店舗としてはあのあたりでトップレベルの規模を持っているお店である。

そのショップが主催で来期のスノーボードの試乗会が開催された。

今年は新潟の舞子スノーリゾートで3/24,25の2日間開催。試乗会としても大規模で、参加料は無料というお得なイベントである。

先日丸沼で開催されたBurtonのTest Rideには行ったのだが、Burton以外の板にも乗ろうと思い今回参加してきた。

Burtonの試乗レビューはこちら

2.主要ブランド試乗レビュー

舞子へ向かう際の関越自動車道でひどい渋滞にはまってしまったため、十分な本数試乗できなかったのだが、それでも乗りたいものにはだいたい乗れた。

今のところフリースタイル向けのオールラウンドタイプで一番優秀だと思うのはBurtonのCustomだが、その点も多少踏まえて、各ブランドの板をレビューする。

筆者が最近使用しているのは011ArtisticのFlat King Limited。軽くて反発もありかなり良い板だが、他メーカーと比較するとやはり利点欠点が見えてくる。これも試乗会の醍醐味のひとつである。

ちなみに使用したビンディングは自前のもので普段使っているFLUXのDS。

2-1.ALLIAN Prism 152

まず初めに紹介するのはALLIANのPrism。ALLIANを代表するオールラウンドモデルで、出ている本数もかなり多いモデルである。

持った感じは多少重さがある。Customと同じ程度だろうか。

装着してみると硬くもなくやわらかすぎもせず、非常にバランスの取れたフレックス。プレスがやりやすいとまでは言えないが、できなくはない硬さである。

滑ってみた感想を一言でいうと、まさしく「教科書通りのオールラウンドボード」。カービングからトリックまでオールラウンドに対応でき、特筆した欠点や利点はない。

着けただけではわからなかったが、滑ってみると意外とやわらかく、雪面にへばりつくように滑っていくのが特徴的と感じた。ただし、弾くと面白いぐらいに反発してくれる。

重さはあるが、板が良く滑ってくれるので、フリーライドでも楽しめるだろう。また、ソール面にストレートパターンのストラクチャー(溝構造のこと)が入っており、トリックで弾くとビニールを擦ったような音がする。春先の溶けた雪でストラクチャーは特に効果を発揮するので、よく滑ると感じたのかもしれない。

初めて買う人からエキスパートまで対応できるオールラウンドボードである。

2-2.ALLIAN Prism LTD 155

名前の通りPrismのLimitedモデルがPrism LTD。

Prismとベース構造は同様なのだが、内部にカーボンファイバーが使用されており、スタッフ曰くPrismとは反発の仕方が少しだけ異なるとのこと。LTDのほうはスコーンとしたカーボン独特の反発が得られるそうだ。

持った感じの重さはPrismとほぼ同等。フレックスも滑った感じも、正直Prismとの違いはほとんど感じられない。ただし、確かにLTDのほうが弾いた時に得られる反発は軽い気がする。

こうした試乗会で滑り比べてその程度の違いしか感じられないので、一般プレーヤーが普段使いするという観点で考えると、ほとんど同様の滑りと言ってよいだろう。

デザインの好みとLimitedというネームバリューでどちらか選べばよい。

2-3.ROME SDS NATIONAL 154

ロームを代表するモデルのNATIONAL。元々はAGENTという板がブランドの代表モデルだったのだが、NATIONALはその後継に当たるモデルでオールラウンドタイプの板である。

こちらもPrism同様に「教科書通りのオールラウンドボード」といった滑り心地である。というかPrismとかなり滑った感じやフレックスなどが似ている。似ているのでPrismの次に記載している。

カービング系のフリーライドから、各種トリックまでかなりやりやすい。

Prismとの違いはPrismが雪面に粘りつくような滑りなのに対して、NATIONAのほうは少しポップな感じの軽い滑りになっている点。

また、硬さがそこそこあるので、プレス系のトリックはやりづらいかと思ったが、意外と安定してできる。店員曰く、ノーズ、テールはある程度の硬さがあるが、板のセンター部分だけやわらかい構造になっているためその部分でやりやすさが出ているということらしい。

スピン系のトリックはそこまでよく回るわけでないが、反発力があり高さが出せるため問題ないだろう。

滑る楽しさを追求した、かなりおすすめの1本である。

2-4.FANATIC TRICKMASTER 153

ファナティックの代表モデルと言えばFTCというものになるのだが、今回試乗したのはTRICKMASTER(トリックマスター)というモデル。ファナティックはもともとハニカム構造が有名で軽くて丈夫な硬めの板を得意としている。FTCも素晴らしいオールラウンドボードなのだが、フリースタイルというよりはフリーライドが得意なモデルになる。今回はもう少しやわらかめのおすすめモデルは無いかということで、TRICKMASTERに乗ってきた。ツインチップ形状でファナティックとしてはフリースタイルモデルとして出しているもの。

持った感じはファナティック特有の軽さがある。かなり軽い。このレベルの軽さを実現しているのは他メーカーは011ぐらいなのではないかと感じる。また、デザイン面で表の木の質感がいい感じの味を出している。渋い板が好みの人にはかなりウケがいいだろう。

実際滑ってみた感じは意外と硬い。軽くて硬い木の板に乗っているというのが、まさしくピッタリの表現だろう。トリックができないほど硬くはないが、プレスは結構やりづらいだろう。BurtonのCustom Xほどでは無いように思うが。

ファナティックはトリック向けの板としてアピールしているが、他メーカーのオールラウンドボードと似たような性能になっていると思う。ただし、軽くてポップだが安定しているというファナティック独特の滑り心地はしっかりと持っている板である。

また、Prism同様ソール面にストレートパターンのストラクチャーが入っており、こちらもスピンするとビニールを擦ったような音がする。ファナティックではハイエンドモデルにのみ入っているとのこと。

2-5.OGASAKA CT 158

CTはオガサカブランドを代表するモデル。オガサカもフリースタイルよりはフリーライディングを得意とするブランドである。

今回CTの158cmしか借りれなかったのだが、正直結構重たい。そしてやはりフレックスは硬い。プレスはやりにくいが反発力はあり、弾けないほど硬いというわけではない。

上手く踏めばゆっくりとした反発で高く飛べるので、トリックもできなくないのだが、板が重たいのでやり続けるのがつらいかもしれない。

ただし、ターンなどフリーライディング時の安定感はピカイチ。圧雪バーンは楽しい板だろう。

2-6.STEPCHILD LATCHKEY 155

ラッチキーと読むのだが、ステップチャイルドを代表する人気モデルである。ステップチャイルドはジブやパーク、グラトリを得意とするブランド。

ボードの形状はキャンバーに近いのだが、ビンディングよりも外側のノーズ、テールに近いあたりがフラット形状になっており、雪面と接している面積が広い。

乗ってみた感じはステップチャイルドらしくやわらかい。キャンバー構造であるがやわらかさがあるためプレス系の技がやりやすい。また、ある程度のフリーライド性能はある。

ただし反発力に関してはそれほど強くなく、踏んでも少し抜けてしまう感じがある。おそらく慣れればちょうどいい踏み込み具合を身に着けられるのだろうが、他のメーカーのものより高さは出せないだろう。

グラトリ初心者にはプレスの時の安定感があるのでおすすめできる板だと思う。

2-7.STEPCHILD DESERTED 153

ステップチャイルドでもう1枚乗ったのは、ダブルキャンバー構造でツインチップタイプのDESERTED。本当は乗るつもりがなかったのだが、ちょうどLATCHKEYが貸し出し中だったので、勧められるまま乗ってみた。

板のコンセプト自体がジブ、パーク、グラトリなどをするためのものなのだが、コンセプト通りグラトリはめちゃくちゃやりやすい。やわらかめの板で、プレスのスタイルは簡単に出せる上に、重心を外へ動かしすぎたと思っても、転ばずに戻ってくる感覚がある。

スピン系のトリックでもよく回ってくれるので回しやすい。反発自体はそこまで強くないが、とにかくプレスがやりやすいのでトリックの上達も早いだろう。

欠点はフリーライディング時の不安定さ。通常の滑り心地はいわゆるロッカーボードでふらふらするため滑りづらい。純粋にトリックを楽しむための板である。

このクオリティで金額が4万円台ということなので、かなりお買い得な板である。

2-8.011Artistic XFLY 152

最後に011ArtisticのXFLY。011ArtisticはDOUBLEという板が一番有名なのだが、もうかなり長い間販売しているモデルで、他にも良いモデルがたくさんあるため今回はXFLYに乗ってみた。

この板、152cmを試乗したのだが非常に軽い。間違いなく業界でトップレベルの軽さである。

名前の通り軽量で高反発なため空を飛ぶように跳ねる板なのだが、確かにオーリー、ノーリーは非常にやりやすい。

また、キャンバー構造なのだが、非常にやわらかく、プレスも問題なくできる。今日乗った中ではステップチャイルドのDESERTEDと同じレベルでできる。この反発力とやわらかさをどうして実現できるのか不思議である。

ただスピンのトリックで回ってくれるような感覚はあまりないため、高さでその辺をカバーしなければいけないだろう。

3.アルペン・スポーツデポ試乗会レビュー

#4/8追記

4/7にたんばらスキーパークで行われたアルペン・スポーツデポ主催の試乗会でCAPiTAにも乗ってくることができたので、追記する。

3-1.CAPiTA DEFENDERS OF AWESOME 152

CAPiTAを代表するフリースタイルモデル。通称DOAと呼ばれている。試乗会でもずっと借りられていて、なかなか乗ることができなかった、非常に人気の高いモデル。販売本数もかなり高く、使用している人も多い。

乗ってみたところ、やわらかくて非常に乗りやすい。反発力もかなり高い。Prismよりも高いように感じる。

この板もソールにストラクチャーが入っており、滑っていると独特な音がする。

非常にフリースタイル感の強い板ではあるのだが、スピン系のトリックをやろうとしたときにもう少し回ろうとしてほしいなという感じがあった。プレスやオーリーは得意な板なので、その点、少し残念。

ちなみに組み合わせたのはFLUXのDSLというビンディング。FLUXは来期DSをモデルチェンジしてハイバック形状を変えるらしく、多少硬めでしっかりしたフレックスとなる模様。そのかわりにDSLというモデルを出し、こちらがいわゆる今までのDSと同様のモデルとのことである。

3-2.SALOMON VILLAIN 153

サロモンの人気フリースタイルボード。やわらかめのフレックスの人気モデルになる。もう少し硬めがいいという場合はASSASSINというモデルが人気。

乗ってみると、非常に面白いポップな乗り心地。一応オールラウンドに使える板で、普通に滑っているときにはある程度安定感もあるのだが、ノーズやテール側を踏み込んでみるとポップに反発してくる。

まるでばねの上に乗っている感じで、返ってくる反発をうまく使えば、トリックを連続して続けるのが簡単。なかなか他では乗ったことがない板だった。

サロモンはスキーのイメージが強かったので、正直あまり期待していなかったのだが、こんなにポップな板をつくれるのには少し驚いた。

こちらも若干ストラクチャーが入っている。

ちなみに、取り付けたビンディングはサロモンのDISTRICTというモデルなのだが、なんとこのビンディングはヒールカップ部分がやわらかいという構造をしている。かなり柔軟で、フリーライドには向かないのだが、VILLAINと組み合わせるならこれがおすすめとのことである。

4.どの板がおすすめか

複数メーカーの代表モデルを中心に乗ってきたのだが、今回の結果と先日のったBurtonのCustomを含めて、どのモデルがおすすめできるのかを記載しよう。

4-1.オールラウンド(フリースタイルタイプ)

オールラウンド向けのボードでもグラトリなどを少しやりたいというフリースタイル指向のユーザーにおすすめのモデルTop 3。

1位. Burton Custom

やはり一番おすすめできるのはBurtonのCustom。この板は反発力、回転力、カービング性能どれをとってもトップレベルの性能を実現しているすばらしいモデル。唯一フリースタイルという観点だと、エッジの食いつきがかなり良いのでトリック時に逆エッジになるリスクが多少高い印象を受けた。気になるユーザーはその点が気になるかもしれない。

2位. ROME SDS NATIONAL

意外と2番目におすすめできると思ったのはロームのNATIONAL。ある程度の硬さを持っていながら、トリックをするときの安定性を確保している点が、素晴らしかった。

3位. ALLIAN Prism/Prism LTD

2位とあまり大きな差はないのだがアライアンも特に欠点が無くおすすめのモデルである。PrismとPrism LTDはほとんど乗った感じの違いは感じなかったので、どちらでも問題ないと思う。

4-2.オールラウンド(フリーライディングタイプ)

オールラウンドに使えるが、どちらかというとフリーライディングが得意なモデルのランキングがこちら。

1位. OGASAKA CT

しっかりとした滑りを実現できるオガサカの板はフリーライディングの楽しさを引き出してくれる。重さがあるのでトリックにはあまり向いていないが、できないほどではない。

2位. Burton Custom

Customはターンする際の食いつきがかなり良く、フリーライディング時でも楽しめる板。多少やわらかめなので、高速になるとバタつく可能性はある。

3位. FANATIC TRICKMASTER

TRICKMASTERという名前だが、ファナティックの板はなかなかフリーライディングで楽しい。上で記載した通り、かなり特徴的な滑りをする板なので、好き嫌いが出る可能性は多少ある。また、今回乗っていないがファナティックのフリーライディング寄りならFTCというモデルのほうが優秀だろう。

4-3.その他

グラトリ、ジブ、パークに特化したモデルがほしいというなら、ステップチャイルドのDESERTEDが最もおすすめだった。本当にトリックはやりやすいく、それ以外はやりにくい板。

軽くて高く飛べる板がほしい場合は011のXFLY以外にないだろう。こちらもグラトリ向けになる。

5.まとめ

今回主要なブランドの板にいくつか乗って来た。本当はNITOROというブランドも乗りたかった。こちらは日本で持っている人は少ないが海外ではかなり人気のブランド。オリンピックやワールドカップなどでも、Butonと同じぐらいの割合で使用されているブランドである。有名なモデルはBEAST。

スノーボードを購入する際にほとんどのユーザーは店に行ってデザインを見て、店員の話しを聞くことで選ぶと思う。しかし、実際に乗ってみなければわからない違いというのが、ものすごくたくさんあるので、可能なら試乗会で乗って選ぶと良いだろう。

この記事も率直な感想や各ブランドの特徴、違いを書いているので、ボード選びの参考にしてもらいたい。

#ちなみに筆者はアルペンの試乗会で、結局ロームのNATIONALを予約した。試乗日から2週間以内ならキャンセルできるのだが、なんと試乗会場で予約すると取り扱っているすべての商品(板、ビンディング、ゴーグル、ヘルメットなど問わず)が25%OFFで買える。通常シーズンインのタイミングで店舗購入すると10%程度しか引いてくれないので、かなりお得な買い方である。あのBurtonの板も25%OFFとなるので、アルペンの試乗会はおすすめである。

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