[17-18]スノボビンディングブランド紹介とおすすめモデル

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スノーボードギアを選ぶときに、初心者は板を重要視して選びがちである。ショップに行くと、板が一番ブランド数もモデル数も豊富で価格も高いものなので、ここにお金をかけていいものにすれば、滑りやすさがグンと上がると考えるわけである。また、ゲレンデではブーツやビンディングよりも圧倒的に持っている板のほうが目立ち、周囲から注目される。

これがベテランになると、最も重要で慎重に選ばなければならないのは足と直結しているブーツだと気付く。それと同時に、ベテランで板とビンディングどちらが重要かという点は賛否両論に分かれてくる。ブーツの次に足に近いビンディングのほうが重要という人もいれば、ビンディングはブランドやモデルによる性能差が少なく、いろいろなテクノロジーが開発されている板のほうだという人もいる。

どちらが正しいというのは無いのだろうが、結果的にビンディングは板やブーツと比較するとギア選びの際に軽視される傾向がある。しかし、FLUXやUNIONのようにビンディング専門ブランドとして(現在は他製品も扱っている)圧倒的な地位を築いて発展し続けているブランドもある。総合メーカーでバートンに次ぐ人気を誇るサロモンは、もとはスキービンディングのメーカーである。

前置きが長くなったが、ここではビンディング開発に命をかけるメーカーを含めて、主要なビンディングブランドとおすすめモデルを紹介する。

1.FLUX(フラックス)

ビンディングブランドとしてトップレベルを走る人気ブランドがFLUX。1992年に誕生した日本メーカーであるため、特に日本人からの人気が高い。様々な環境下で滑るライダーとユーザーの意見を取り入れ、独自のテクノロジーで進化を続けている。性能面でも品質面でも信頼のおけるメーカー。

25周年を迎える2017年からブーツのラインナップも展開する。更にFLUXは来季(2018-2019)よりボードのラインナップも出すという噂がある。

おすすめモデル:DSW

かつてあったラインナップをユーザーからの熱い要望により再登場させたモデル。FLUXにはDSという定番モデルがある。ハイバックにスリットが入っており、やわらかめのフレックスを持つがカービングやキッカーにも対応できるオールラウンドの人気モデルがDS。今季から再登場したDSWはDSを基本構造としてハイバック上部がワイドになっており、プレスやオーリー、カービング時に足の動きを瞬時に板へと伝達する。

特徴的な形状からゲレンデでも目立つこと間違いないだろう。

2.UNION BINDING(ユニオン)

「ライダーとボードを一体化させるパーフェクトなビンディング」をコンセプトにスタートしたブランド。FLUXと対を成して2大人気メーカーとなっている。そのコンセプト通り、ボードのフレックスを自然にライダーに伝えられるビンディング開発を目指している。

2005年に発足したアメリカのブランドであるが、日本市場に対してかなり真剣に取り組んでいる。ビンディングのみのラインナップとなっている純ビンディングブランドであるにも関わらず、自社工場を持っており開発から設計、製造まで自社で行っている。

おすすめモデル:FALCOR

UNIONで今季おすすめするのはFALCOR。比較的硬めのフレックスを持ち、どちらかといえばフリーライド向きのモデルだが、かなり軽量なのでパークやグラトリでも嬉しい。このモデルはハイバック部分にForged Carbon(フォージドカーボン)という素材が使用されている。この素材、実はUNIONがランボルギーニのラボで共同開発した素材で非常に強固で軽量な素材である。

また、ベース部分はカント構造で少しだけ足裏の外側部分が高く、内側部分が低くなっている。これによって足を自然な位置に持っていくサポートをしてくれる。

FALCORよりもやわらかめのフレックスが良いユーザーはCONTACT PROのような軽くてデザイン性も良いモデルがUNIONらしいモデルとして人気となっている。

3.BURTON(バートン)

スノーボードギア総合ブランドとして世界シェア1位のバートン。スノーボードをやる人なら詳しくない人でも名前は聞いたことがあることだろう。ボード、ブーツ、ウェア、グローブ、ヘルメットやサマーシーズンのアパレルまで手掛ける総合ブランドである。

他の記事でも書いているが、バートンの歴史は古く、スノーボードが現在の形状に確立する前からその名前が登場する。創業者のジェイク・バートン氏は1977年アメリカのバーモンド州に会社を設立した。世界No.1に登りつめたのは1980年代のこと。クレイグ・ケリーというプレイヤーがバートンに移籍したことによって急速に成長した。

The Channelシステム

バートンの板はビンディングの取り付け方法が他メーカーと少し異なり、The Channelシステムと呼ぶものとなっている。通常の板はビンディングの位置に取り付け用のビス穴が2列になって並んでいる。それに対してバートンの板の場合、一直線の溝となっており両足間の取り付け位置の自由度が高い。

ビンディングもESTもしくはRe:Flexと呼ばれる専用のものになっている。FLUXやUNIONなど人気のビンディングブランドにはバートンの板に取り付けられるディスクがオプションとして用意されていることもあるが、やはりバートンの板に対してはバートンのビンディングのほうが相性が良いことが多い。

おすすめモデル:Malavita

バートンのミディアムフレックスモデルの中でもミドルクラスなスペックを持つビンディングがMalavita。アンクルストラップは非対称の3D構造となっておりホールド性能が高く、かつ軽量化もされている。

Re:FlexとEST2種類のタイプがあり、Re:Flexはディスクがありクッション性が高い。それに対してESTはバートンのThe Channelシステムにしか取り付かないがディスクを持たずダイレクトな足裏感覚が得られる。

4.SALOMON SNOWBOARDS(サロモン)

スノーボードギア総合ブランドとしてはバートンに次ぐ人気を誇るブランド。もとはフランスで設立されたスキービンディングのメーカーである。スキービンディングとして世界シェア1位となった後に、スキーブーツ、スキー板を発売する。スノーボードが流行し始めた段階でスノーボードのラインナップも出し始めた。

1997年にアディダスに買収されアディダス-サロモングループとなった後、2005年にフィンランドのスポーツ用品メーカー、アメアスポーツコーポレーションに売却され傘下となっている。

おすすめモデル:HOLOGRAM

ソフトヒールカップかつ全体としてはミディアムフレックスとなっているサロモンのフラッグシップモデル。フラッグシップと言っても、他ブランドと比較して価格もそこまで高くはない。オールラウンドにどんな地形でも対応できる。

特徴としてはベースプレートにケブラーという非常に硬い素材が使用されており、ダイレクトにボードへと力を伝達する。また、ストラップがShadow Strapと呼ぶ特殊形状をしており、ブーツのホールド性能が高い。

5.FLOW(フロー)

1996年にビンディングメーカーとして設立されたブランド。リアエントリータイプのビンディングを展開していることで有名。本社はスイスにあるが設計開発拠点はアメリカ カリフォルニア州。フローのビンディングは「Speed Entry」というコンセプトが開発初期からあり、現在のリアエントリータイプのビンディングへと発展していった。1996年の設立当初にはリクライニングハイバックという技術を発表している。

ブーツの開発も当初から取組み1996年内にブーツのラインナップも出している。2002年からはボードも販売を開始し現在はスノーボードギアの総合メーカーになっている。

おすすめモデル:NX2

フローの定番モデル。2.5°のカントが入っており、足が自然な位置へ来るサポートをする。ベースにはアルミが使用されており、比較的硬め。それに対してハイバックはナイロンとなっておりやわらかめ。この2種の融合でハードなライディングから、ジブ、パークまで幅広く対応できるモデルになっている。

また、NX2に限らず、フローのビンディングはストラップが大きくブーツと”面”で当たるようになっており、ブーツのホールド性を高めている。

ちなみにheadも「NX*」という名称でビンディングラインナップを出しているので、混同しないように注意。

6.RIDE SNOWBOARDS(ライド)

1992年に創立のブランド。ボード、ビンディング、ブーツのみならずウェアまで手掛けている総合メーカー。板の方では比較的安価なモデルも多いが、ビンディングのラインナップでは他社とそれほど変わらない。スノーボーダーのためのスノーボードというのがブランドコンセプトとなっている。

有名な日本人選手の角野友基もライドに所属しており、このブランドの板を使用し続けている。

おすすめモデル:RODEO

ライド一押しのフリースタイルモデル。100%アルミ製で耐久力は抜群。特徴としては小さめのフットプリントにマイクロディスクを使用しており、ボードが持つフレックスとフィーリングを最大限に発揮してくれる。

7.FIX BINDING(フィックス)

2015年にカナダで誕生したブランドで非常に新しい。オーナー自身の苦い経験から「高品質で強力なビンディングを世に送り出す」というコンセプトに開発をスタート。耐久性を優先事項にしている非常にユニークな会社である。

設立されてから瞬く間に世界中で知られるようになってきているのは、ストラップ、ハイバック、ローテーションなどを工具不要で調整できる「ツールフリー」という設計があるため。価格もかなりリーズナブルなラインナップになっている。

おすすめモデル:the TRUCE

デビュー当時から高い評価を受けている定番モデル。ミディアムなフレックスで、フリーランからジビングまでオールラウンドに対応する。今季のモデルはグラスファイバーの配合率の見直しや、バックルの改良、新型のメモリーゲル・アンクルストラップを搭載するなどより耐久性とパフォーマンスが向上いている。

8.BENT METAL(ベントメタル)

マービン社で生産されるGNUやLIB TECHなどのスノーボードに最適なビンディングを開発する目的で設立されたビンディングブランド。その設立は1979年でかなりの老舗ブランドである。

「ビンディングをスノーボートと同じ構造にすることで一体感を生み出す」というコンセプトのもとDrive Plateと呼ぶ特徴を持っている。これはベースプレートに軽量のコア構造を導入したもの。通常ベースプレートは樹脂、金属、カーボンなどでつくられる一枚のプレートだが、Drive Plateでは軽量のコアの上下を樹脂パーツで挟み込んだ構造となっている。コア自体もMedium soft、Medium、Firmの3種類がある。

おすすめモデル:TRANSFER

ベースプレートもハイバックもミドル設定のフレックスを採用したモデル。フリースタイルからフリーライドまで対応できる設定になっている。通常のRedカラーのほかに、ブランドに所属するレジェンドライダー、ジェイミー・リンのデザインによるものと、世界一のフリースタイラーと言っても過言ではないフォレスト・ベイリーのデザインによるものとがある。

9.SP BINDINGS(エスピービンディング)

1990年代初頭に「Snow-Pro」というビンディングを全世界にリリースしたオーストリアのブランド。アルミ素材の高い加工技術を持ち、自社工場で自動車向けのパーツも生産する。そのノウハウを活かしてビンディングの研究、開発をしている。また、フロー同様リアエントリー式を採用しておりFASTECシステムと呼んでいる。

おすすめモデル:BROTHERHOOD

SPビンディングのフリースタイルモデルのトップとして君臨するモデルがBROTHERHOOD。高いアルミ加工技術を活かし、ベースプレート、ヒールカップはアルミベースで設計されているため、軽量かつ高耐久性となっている。

ハイバックはライダーのやわらかな動きを尊重し、スタイリッシュなトリックを邪魔しないようにソフトなフレックスとなっている。また、FASTECシステムとなっておりリアエントリーで装着が手軽である。

10.K2 SNOWBOARDING(ケーツー)

ウィンタースポーツギアの総合メーカーとして知られており、スノーボード、ビンディング、ブーツ、スキー製品まで手掛けている。アメリカのワシントン州シアトルを拠点としており、元々はスキー用品を販売している老舗のブランドである。スノーボードの販売を開始したのは1987年。実は、スキーメーカーの中で一番最初にスノーボード製作を始めたのはK2。

「プロからファミリーまでどんな人でも楽しめるように」ということをコンセプトとしており、本国アメリカでも大人気である。コンセプト通り、比較的安めのラインナップも充実しており、日本のゲレンデで見かけることも非常に多いブランドである。また、キッズ用も複数展開している。

ビンディングのラインナップとしては比較的やわらかめのフレックスで扱いやすいものが多い。

おすすめモデル:LIEN FS

K2ビンディングの中で最軽量の構造となっている。読み方は「リーンエフエス」。足の中で最も負荷のかかる3点をしっかりと支えるというトライポッドテクノロジーが入っており、これによってそれ以外の部分の柔軟性を上げることが可能となってくる。結果、プレー中の足の可動域が広がっている。

また、トゥウィークハイバックと呼ぶハイバックは100%ウレタン素材でできており、軽量かつ柔軟なものとなっている。

11.head Snowboards(ヘッド)

スポーツ用品全般を取り扱う巨大メーカーで、名前を知らないという人は少ないであろうヘッド。スノーボード用品、スキー用品、ラケットスポーツ、ダイビング、スポーツウェアなど多岐にわたるジャンルの製品を世界中に販売している。セールスヘッドクォーターはオランダにあり、スポーツ関連本部はオーストリアで取りまとめている。

ヘッドのスノーボードギアは安いものも多いため初心者、中級者向けというイメージがあるが、高価格のハイエンド製品も展開している。ゲレンデで見かけることも多いブランド。

おすすめモデル:NX ONE

グラスファイバーを35%配合し、比較的やわらかめのフレックスとなっている初心者、中級者向けモデル。左右非対称タイプのハイバックと厚みのあるストラップでホールド性能を向上させている。低速、中速でも扱いやすくグラトリやジビング向けのモデルとなっている。

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