スノーボード発祥の地と歴史

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1.スノーボードの起源

スノーボードの起源を何のことと定義するかによって変わってくるのだが、板を足につけて雪面を滑り降りるという試みは、1800年代にはすでに行われていたとも言われている。
史実として残っている限りでは、スノーボードは1960年代アメリカで作成されたものがその発祥とされている。
有名なのは次の2つの起源である。

1963年、当時13歳であったトム・シムス氏(後のSIMS創業者)が学校で木工の授業の際にスケートボードの底に滑走用のブリキを貼り付けてオリジナルの玩具を作った。彼はこれを「スキーボード」と名付けた。

1965年、シャーマン・ポッペン氏が子供用のスキーを2本のボルトで止めたおもちゃを娘にプレゼントする。当時ボウリング事業を展開していたBRUNSWICK社がこれを原型にして「Snurfer(スナーファー)」という商品を発明。雪上のサーフィンのような乗り物で、一枚の板の先に穴をあけ、ロープを通した形状をしている。50年経った現在でも、製造しているメーカーもある。


Snurfer

1970年代に入るとスノーボードの開発が進んでいく。

1971年、田沼進三氏(MOSS SNOWBOARDの創設者)がサーフボードのウレタンフォームとグラスファイバーを使用した試作ボードを作成(日本人の名前が3番目に来る!)。フィンとエッジがついており、バインディングはないものだった。

1972年、デミトリア・ミロビッチ氏によって、アメリカ・ユタ州でスノーボードブランドとして最古と言われるWINTER STICK社が設立される。同社は1975年に工場を設立している。

1976年、26歳になったシムス氏により、カリフォルニア州にSIMS SNOWBOARDSが設立される。

1977年、14歳の時にSnurferからインスピレーションを受けたジェイク・バートン氏はバーモンド州にてJAKE BURTON SNOWBOARDを立ち上げる。現在世界最大のウインターギアブランドBURTONの誕生である。

1979年、MOSS社が世界初の固定式バインディングを備えた「MOSS SNOWSTICK」を製造。販売を開始した。当時スノーボード用のブーツはまだなかったため、スキーのハードブーツを使用する前提の商品だった。

1980年代

1981年、SIMSがメタルエッジ付きのボードを開発する。また、アメリカ、コロラド州で初のスノーボード大会が開催される。トム・シムスやジェイク・バートンなども参加し入賞している。

1983年、日本スノーボード協会(JSBA)が発足。第一回全日本選手権が開催される。

1985年、BURTONがソフトブーツに対応したバインディングを付けた「CRUISER」を発表。
「007 美しき獲物たち」の中でスノーボードが登場し、世界中に広まるきっかけとなる。この際、ジェームズ・ボンド役のスタントとして出演したのはトム・シムス氏だった。

1986年、スケートボードの影響から、グラブトリックなどが確立される。このころよりボードについていたフィンが減り始めてくる。

1987年、世界初の国際級大会「International World Championship」が開催される。競技種目はハーフパイプとスラロームだった。
BARFOOTがツインチップタイプのスノーボードを発表する。
日本ではこのころスキーブームが到来し、週末にスキー場に行くことがトレンドだった。しかし、当時はまだスノーボード滑走禁止のスキー場も多かった。

1989年、世界初の国際団体として「国際スノーボード協会(SIA)」が発足する。ただしヨーロッパの中での活動だった。

1990年代

1990年、北海道のルスツリゾートでワールドカップの一戦が行われた。これが日本で初めての国際大会である。このころJSBA公認のプロ選手が誕生する。

1991年、国際スノーボード連盟(ISF)が誕生。

1994年、ツインチップ構造の板やグランドトリックが流行となり始める。

1998年、長野オリンピック開催。ここでスノーボードが初めてオリンピック種目として採用された。これを期に日本国内でもスノーボード禁止というスキー場が減り始めてくる。

2000年代以降

2002年、国際スノーボード連盟が解散。世界スノーボード連盟(WSF)が発足。

2006年、トリノオリンピック開催。スノーボードクロスが正式競技となる。

2014年、ソチオリンピック開催。パラレル回転、スロープスタイルが正式競技となる。

スノーボードの起源とも言われる板を作成したSIMS創業者トム・シムス氏は2012年まで生きている。そう考えると、スノーボードはかなり近代になってから確立されたスポーツである。
用具の技術もかなり上がっており、例えばビッグエアの回転数を取ってみても、つい10年前の倍近く回す選手が出てきていたりする。

スキーに比べるとまだ競技種目も少ないので、まだまだこれから増えてくる可能性もある。
スノーボードをやってみたいという人は、今からでも十分楽しんでいける要素が出てくる可能性があるスポーツなのでためらわずにやってみてほしい。

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