山形 蔵王温泉スキー場に行ってきた

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長年行きたいと思っていた山形の蔵王に今年やっと行くことができた。スキー場だけではなく、温泉地としてもかなり有名なので知っている人も多いであろう。この蔵王、首都圏からのアクセスが非常に悪い場所に位置しており、なかなかいくのが大変だったのだが、今回は往路夜行バス、復路新幹線を使うことで1泊という限られた時間を最大限に活用できた。

1.蔵王の特徴

1-1.蔵王温泉

蔵王は山形と宮城の県境に位置する連峰である。温泉が発見されたのは実に1900年前にも遡り、江戸時代に入ると温泉地を中心とした観光地として発展し始める。

スキー場は山形県側の山形市内に位置し、周辺には温泉つきのホテルや旅館なども大量にある。今でも比較的活発な活火山であり、街中やホテル、スキー場内などいたるところに硫黄のにおいのする場所がある。

スキー場も有名だが、宮城県側の火口湖「御釜」も有名な観光スポット(2018年2月時点では噴火警戒のため立ち入り禁止区域となっている)。

1-2.蔵王温泉スキー場

蔵王のゲレンデはロープウェイやゴンドラが計4か所にあり、複数のエリアに分かれる非常に巨大なゲレンデである。

泊まるホテルによって最寄りのゲレンデは異なってくるが、温泉街から近いのは上の台ゲレンデである。

雪質は標高が高く気温も低い地域であるため、良質なパウダースノー。積雪量も非常に多い。ゲレンデ自体が巨大なため、探せば誰も滑っていない新雪の上を滑れるスポットが大量にある。

コースは初心者向けから上級者向けまでもちろんそろっているが、蔵王中央ロープウェイを上った先にあるパラダイスゲレンデや、エリア間を繋ぐ連絡路などには平らな部分も多いので、スノーボーダーにとっては多少移動がつらい。

1-3.樹氷

また、蔵王の一番の特徴は「樹氷」である。

樹氷は非常に限られた地域でしか確認されていない自然現象で、蔵王山頂付近に自生している「アオモリトドマツ」という常緑針葉樹に多量の雪が付着することで巨大な岩のような形状となったものである。

これはただ気温が低くて豪雪地帯だとできるというわけではない。まず、雪雲の中に適切な水分を含み、その水分が木の表面で凍り付く必要がある。その氷の間を埋めるように多くの雪が取り込まれることによってこのような樹氷が出来上がる。

蔵王は日本海側から来た雪雲が山形の盆地で多少溶け、蔵王の山に上昇する過程でまた雪雲となるのだが、一部の水分は雪になり切れずに水滴として残る。こうした気候が蔵王特有の樹氷を作り出している。

樹氷原はゲレンデの頂上付近一帯に位置しており、横倉のゲレンデからロープウェイを乗り継いで行ける。コースもあるので、滑り降りてくることも可能。また、スキー、スノーボードを滑らない観光客も樹氷を見に多く訪れる。

ただし、注意したいのは、蔵王の山頂付近は樹氷のシーズン中、晴れていることが非常に少ない。まあ、考えてみると樹氷ができるほど雪と風が吹き荒れているので、ほぼ毎日のように降っていて当然なのだが、日中真っ白であまりよく見えないことも多い。

そんな時におすすめなのはむしろ夜。ナイターを滑るという人は経験があるかもしれないが、吹雪の時には日中の太陽光より、夜のライトアップのほうが周囲が良く見える。

日中は吹雪いていて視界が悪いが


夜になると意外と吹雪でも見える

夜のライトアップはリフトの1日券などは使えなく、ロープウェイの往復券で¥2,600かかる。雪上車を使ったナイトツアーも行っているためこちらもおすすめである。

2.蔵王国際ホテル

蔵王周辺には大量のホテルや民宿があるが、今回宿泊したのは「蔵王国際ホテル」。蔵王周辺のホテルの中ではかなりおすすめなので、軽く紹介しよう。

まず、スキー場周辺の宿で気になるのはゲレンデからのアクセス。場所によっては歩いてのアクセスが難しく、バスでの送迎を使わなければいけないところもある。蔵王国際ホテルは横倉ゲレンデに隣接しており、ホテルの裏口からすぐにゲレンデに行ける。朝一でロープウェイを使って山頂まで行くことも簡単である。

ホテルにはなかなか広い温泉がついており、内湯と露天風呂がちゃんとある。源泉かけ流しで水を加えたりもしていない純粋な温泉をほぼ24時間楽しめる。

また、家族風呂として貸切風呂が3タイプある。予約制で料金は45分間¥3,000のもの1つと¥2,000のものが2つなのだが、これが意外と広くてなかなか贅沢である。

宿泊プランによっては貸切風呂¥1,000オフになったりするので、使ってみるといいだろう。

宿泊料金は日によってかなり違うが、筆者の場合、和洋室1室(大人2名)1泊2食で一人¥23,000だった。リフト代は別。周辺の民宿よりは値段が高いが、部屋は広くてきれい、洗面所も2か所あるぐらいのクオリティだった。

また、ホテル内にはカラオケ施設、無料のマッサージチェアなどがあり充実していた。

3.蔵王までどのようにアクセスするか

蔵王はなかなかアクセスしづらい場所に位置している。首都圏からアクセスする場合は、蔵王行きのバスを使うか、新幹線を使うか、飛行機を使うかであるが、どれもメリットとデメリットがある。

3-1.バスで直接蔵王へ

価格が安く便利でもあるのは、夜行バスで蔵王へ直接アクセスするという方法。首都圏からだと東京駅から出ている。

最も価格を安く抑えたいなら、オリオンツアーなどのツアー会社が出している、夜発1泊のバスツアーを使うと良い。リフト券付でトータル2,3万円くらいから済ませられるプランもある。

ただし、この場合[東京駅夜発→蔵王朝着→蔵王1泊→蔵王夜発→東京駅朝着]という流れになり、1泊+車中泊2回でトータル4日かかってしまう。土日の休みで気軽に行くということができないので、仕事の都合上使えない人も多いだろう。

片道バスなら、オリオンバスなどから同じく東京駅発夜行が¥7,000くらいからある。

3-2.新幹線を使う

新幹線を使う場合は山形駅まで行き、そこからバスやタクシーでアクセスすることになる。山形駅から蔵王までの時間は40分程度。新幹線でかかる時間は3時間弱なので4時間程度で行ける。

新幹線の料金は片道¥10,000前後で、早めに予約すると割引がある。バスは予約するホテルによっては無料の送迎がある場合もあるので要確認だ。

3-3.飛行機を使う

飛行機を使って山形空港から行くことも可能。便数は1日数本しかないが、羽田から1時間で山形空港まで行ける。しかし、山形空港は山形駅から20km以上北上した場所にあり、アクセスがあまり良くない。冬季の道路事情だと、山形駅までバスで50分程度、そこから蔵王まで40分程度かかる。

金額的には安い便だと片道¥10,000程度。便数が少なく利用者も多くないため価格を下げられないのだろう。

こうなると新幹線と利便性はほとんど変わらない。むしろ、時刻を比較的自由に選べる新幹線のほうが使いやすいかもしれない。

3-4.おすすめの方法

前述した通り、時間があるなら夜行バスを使うというのが、最も安く、蔵王での滞在時間も長くとれる方法になる。しかし、4日かかってしまうというのが難点。

筆者は今回、行きは夜行バス、帰りは新幹線を使用した。具体的には

1日目 23:00 東京駅発(夜行バス)
2日目 8:00 蔵王着
3日目 15:00 ホテルから山形駅へ
3日目 16:00 山形駅発(新幹線)
3日目 19:40 東京駅着

となる。これなら、例えば金曜の夜に出発して、日曜の夜に帰宅するということも可能。蔵王での滞在時間は夜行バスが朝到着してから、翌日の午後までと、丸一日以上ある。蔵王から山形駅までは蔵王国際ホテルが無料で送迎バスを出してくれた。

ちなみに蔵王国際ホテルは男性用と女性用の控室が用意してあり、チェックイン前に荷物を置いておくことが可能。着替えてからゲレンデに行き、滑り終わったら帰ってきてチェックインできる。

スノーボード用の乾燥室もあり、ロッカーに自分の板を入れておくこともできる。

4.リフト料金

リフト料金は公式サイトに細かく料金表が載っている。1日券が¥5,000、2日券だと¥9,200だが、大体のホテルは割引チケットがあり、1割程度安くなる。

リフト料金(公式サイト)

ロープウェイのみの往復チケットは¥2,500である。樹氷鑑賞のみならこちらになる。

5.まとめ

長年行きたいと思っていた蔵王にようやく行くことができた。一番の難点はアクセスの悪さなのだが、蔵王特有の樹氷は一度見ておくと良いだろう。

また、2018年2月現在、蔵王の山は火山性微動が頻繁に起こっており、噴火警戒レベルが引き上げられている。御釜のあたりは立ち入り規制されており、蔵王の山自体に入山規制がかかることもないとは言えない。観光する前にはそのあたりの情報も要チェックである。

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