更新が遅くなったのだが、昨年新しいボードを購入したので、ステッカーレイアウト例を紹介しよう。
ステッカーの種類や基本的な貼り方の一例は下記の記事で紹介しているので、参照していただきたい。今回の記事はステッカーレイアウト例その2として貼り方の例を紹介する。
1.使用ボード ROME SDS NATIONAL
今回購入したのはROME SDSのNATIONALというモデル。
ソール面はワックス処理後のフィルムを貼ってある
この板、試乗した結果、非常に面白い板で気に入ったので購入した。基本的にはオールラウンドに使用できるボードで少し硬めの板である。フリーライドな乗り方をすることも可能な上に、反発力があるので、グラトリ系でもスピン系の技は得意。プレス系の技はやりやすいとは言えないが、不思議なことにプレス時に外側へ加重をかけすぎたと思っても、意外と耐えてバランスを保ってくれる。スタッフ曰く、板の中心部分に多少やわらかさがあるからだ、と言うのだが、Spec sheetからその情報は読み取れない。やはり、ボードは乗ってみないとわからない部分も多い。
というわけで、面白い板なので買ってみた。
ただし、個人的にはデザインが好きではない。黒基調のシンプルな色にマーブル系統のラインが1本入っているというのが、使用している色合い的にも好みではないし、かなり地味である。
というわけで、表面だけでもステッカーで好みのデザインに変えてみた。
2.ステッカー貼り
2-1.ステッカー貼り手順
たかがステッカーを貼るだけといっても、いざやろうとするとどう進めればよいのかわからないものである。ボードもステッカーもなかなか高価なものが多いので、できれば失敗は避けたい。
筆者は以下のような手順でステッカー貼りを進めている。
1.ネット上の画像などを例に、ざっくりとした完成イメージを持つ
2.ショップをまわってみて、良いステッカーを購入
3.購入したステッカーをボード上に並べてみて、完成イメージを決める
4.ボードからはみ出す部分はカット
5.ステッカーを貼る
この方法の問題点はショップをまわって購入したステッカーが必ずしも使えるとは限らない点。数枚しか貼らない際は問題ないが、10枚以上貼るときには、並べてみると意外とうまく収まらないものも出てきたりする。
ネットショップなどで、手に入るステッカーを調べたうえで、完成イメージを購入前に考えてしまう方法もあるが、非常に時間がかかる。余ったステッカーは、どのみち次の板を買ったときに使用すればよい。
2-2.ステッカー選び
好きなステッカーを貼ればよいのだが、筆者の場合、使用している(過去に使用していた)ブランドのステッカーや、お世話になっているショップのステッカーを中心に購入するようにしている。
2-3.実際に並べてみる
購入したステッカーを実際に並べてみる。ここで、いろいろ試して最終的な貼り位置を決める。
レイアウト案その1
レイアウト案その2
2-4.ステッカーを貼る
レイアウトを決めたら実際に貼る作業。ボードからはみ出る部分はあらかじめカットする。貼り終えたら、ドライヤーで温めると粘着効果が強まるらしい。
最終的な完成品はこちら。
基本的には、前の記事でも紹介した、斜め方向のラインに沿って貼ることで、統一感を出している。
トータル23種類貼っているのだが、これだけ貼るとステッカー代だけでも30,000円程度はかかってしまう。ステッカーが安ければ、もっと普及するんだろうと感じる部分である。
余談であるが、今回大き目のステッカーをかなり使用しているため、はみ出している部分はカットした。この、「はみ出すように貼り、不要な部分をカットする」という貼り方をすると、ステッカー感が薄れてボードとのデザイン性が高まる。
一方で、プロの人たちが使用しているボードを参考にすると、このような貼り方はほとんどしていない。彼らはスポンサーのロゴがよくわかるように、見やすく貼るというのが基本になるため、シンプルに直線的に貼っていることが多い。ゲレンデでボードに貼ってあるステッカーを見ると、プロかどうかを見分けるヒントにもなったりする。
3.まとめ
今回はステッカー例その2として、貼り方の一例を紹介したが、これだけ貼ると元のボードデザインはほとんどわからない。デザインが好みではない板でも、ステッカーを貼ることでアレンジを加えられるということを、ぜひ頭に入れながらボード選びを進めてほしい。
また、ステッカーを貼っているとゲレンデで板の盗難にあうリスクをかなり抑えられるので、良い板や、人気のモデルを使用しているユーザーにもお勧めする。
(追記)
実際、ゲレンデを滑って気が付いたが、今回使用したROME SDSのNATIONALはノーズ側がマット調の塗装になっている。このせいでステッカーの接着力が弱くなっているようで、気温が低いところで滑っているとはがれてくるステッカーがある(傾向的に、単色で厚みのあるステッカーがはがれやすく、キラキラしているものははがれにくい模様)。
板を選ぶときに、ステッカーを貼る前提なら塗装面を可能な限りチェックした方がよい。