スノーボードギアカタログ2017-2018:ビンディング-FLUX

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ビンディングブランドとしてUNIONと並んで人気のFLUX(フラックス)。今季のラインナップと人気の秘密を紹介しよう。

1.FLUXに関して

FLUXは1992年に誕生した日本のブランド。「日本人の足に合う最高のビンディングを」というコンセプトで発展を続けてきた。日本人を納得させるものづくりを追求した結果、世界最高水準の品質のビンディングを販売できるようになった。日本国内外を問わず多くのライダーからのフィードバックを取り入れ、年々着実に進歩している。

現在では世界21か国で販売しており、今季からは新たにブーツのラインナップが加わった。非常に勢いがあり、創業25年を迎えてもなお今後の発展が楽しみなブランドである。

2.モデル共通技術

FLUXの多くのモデルに共通して存在する、ブランドの特色ともいえるテクノロジーを紹介しよう。

2-1.Micro Adjuster

FLUXのすべてのモデルに共通して存在するハイバック調整機構。通常ビンディングのハイバックはハイバックの外側面についているつまみを動かすことで角度の調整を行うものが多いが、FLUXのビンディングではベースプレートとの接続部分にあるメモリを動かすことによって角度が変わる。余計なパーツがない分フレックスの設計がやりやすくなるほか、デザインの自由度が高くなるといったメリットもある。

2-2.Toolless Lever

各調整が工具不要で行える用に必要な部分につまみなどがついている。他ブランドでもたまに見られる工夫だが、ゲレンデで滑りながら簡単に調整もできるのでこだわる人にとっては嬉しい機能。

2-3.F.T.M. Versa

つま先側にあるストラップが、好みのライディングに合わせてつま先、甲と2WAYで使用可能。柔軟性のある素材を利用する事であらゆるブーツに適応している。

2-4.Adjustable Toe & Heel Cushion

ブーツのソールが当たるクッション部分が可動式になっており、ブーツサイズやボード幅に合わせて調整が可能となっている。

3.2017-2018モデルラインナップ

ボードを扱っているブランドのラインナップと比べるとモデル数はそれほど多くないので、デザイン違いを除き、一通りのモデルを紹介しよう。定番な売れ筋はDSやXFあたりだが、他のビンディングブランドと比較しても価格がそれほど高くない。

3-1.DS

FLUXビンディングでも人気のあるモデルがDS。軽量で比較的やわらかめのフレックスを持ちパークやグラトリがメインというユーザーから人気がある。ただし、ただやわらかいだけではなくクイックなレスポンスができるような工夫もされている。

一番の特徴は3本のスリットが入ったハイバック。板の外側に向かう力に対してはやわらかいフレックス特性となり、内側に入り込む力に対しては硬めになる。プレス系のトリックでかなりスタイルが出しやすくなっていたり、フリースタイルの自由な動きを阻害しない役割がある他、ターンの時のパワー伝達をサポートする働きもある。

ベースプレートはUltima Plateという板のフレックスを使いながら、軽量でエッジからエッジへのクイックなレスポンスが可能となっているもの。

フットベッドにも特徴があり、エッジに近いつま先とかかと部分はウレタン素材で硬めになっているのに対して、内側部分はやわらかいものになっている。クッション性能とダイレクトなレスポンスを両立している。

もうひとつ今季のモデルから新たに採用されたのがWaffle Strap。表面にワッフル上の凹凸を持つストラップとなっており快適なホールド性と動きやすさを備えている。また、ストラップはダイレクトなパワー伝達を行うPower Strap。

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3-2.DSW

かつてあったラインナップをユーザーからの熱い要望により今季復活させたモデル。DSを基本的な構造としているが、特徴的なウィングハイバックを持つ点が異なる。

大型のハイバックによってオーリーやプレス時に効率よくパワーを板へと伝達する。また、大型になっていることと、DSとはハイバックのスリット形状が異なることから、フレックスはDSより硬めに感じる。

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3-3.XF

オールラウンドなモデルとして人気が高いのがXF。次世代の操作性を追求して開発されており、ミディアムフレックスで扱いやすさと操作性を両立している。

前述した通りFLUXのビンディングはMicro Adjusterという機能がありベースプレートとハイバックのつなぎ目部分でハイバック角度を調整できるのだが、XFはハイバックにアジャスターも併せ持っており、より細かな角度調整が可能となっている。

また、アジャスターから上に伸びたラインが後ろへの加重をサポートし、その中心に縦に入ったスリットが左右に対しての柔軟性を生んでいる。

ベースプレートはTransferという、インパクトポイントに確実にパワーを伝えダイレクトなレスポンスが可能となる軽量なもの。フットベッドもダイレクトな操作性を実現できるようDSよりも硬めのものとなっている。

ストラップは今季新しく出たWaffle Strap。

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3-4.XV

FLUXが誇るフラグシップモデル。価格も定価¥53,000となかなかの高価格。XFをベースとして高パフォーマンスな素材をふんだんに使用しモデルとなっている。見た目はなかなかどっしりとした印象を受けるのだが、実際に持ってみると非常に軽い。また、フレックスもかなり硬い。

ハイバックの形状はXFと同様でアジャスターとサポートライン、サポートスリットを持っているのだが、素材が異なる。XVの素材ではカーボンが配合されておりレスポンスの強化とと軽量化が図られている。

ベースプレートも形状はXFと同様のTransferだが、こちらも素材にカーボンが使用されており軽量。また、ビスの素材もチタン合金が配合されており50%の軽量化と強度の増強が行われている。

XFとの違いはこれだけなのだが、この素材の違いでかなりレスポンスや重さが変わってくる。

3-5.TM

XVほど高価ではないがハードフレックスを持つモデル。ハイバックの形状はセンターにくびれを持ち、上部に対してのフレックスを生み出しているSolidというもの。ブーツや足首への負担を解消する。また、素材はナイロンにグラスファイバーをミックスさせたもので、ハードなフレックスを持つ。

ベースプレートの形状はTransferでXF,XVと同様だが、こちらも素材にグラスファイバーが配合されており、ハードなフレックスとなっている。

ストラップはWaffle Strap

3-6.SR

FLUXのラインナップの中でパウダー用として出しているモデルがSR。「サーフィンの様にパウダーを楽しみたい、もっと自由に大胆にレイバック、スラッシュをしたい」そんなライダーのためのモデル。

ハイバックのやわらかさを特徴として持つ。パウダー時の自由な足の動きを阻害しないよう、ウレタン素材でできておりやわらかく自由度が高い。

ベースプレートはXFと同様ミディアムフレックスのTransfer。

3-7.R2

パークやジブなどフリースタイルに特化しているモデルとしてラインナップされているのがR2。しなやかで柔軟性のあるベースプレートを持ち、様々なスタイルに対応する。フリースタイル向けではDSも人気があるのだが、DSはある程度クイックでレスポンスの良い足裏感覚が得られるのに対して、R2のベースプレートはやわらかく柔軟性のある動きがしやすい。

ハイバックの素材はDSと同様ミディアムフレックスのナイロンだが、形状が異なる。TMと同様Solidという比較的オーソドックスな形状で、スリットがない分DSと比べるとハイバックは硬めに感じる。

特徴的なのはベースプレート。Alpha Baseというタイプで、足の動きにビンディングが追従してくれる柔軟性の高い形状をしている。また、フットベッドはクッション性の高いComfort Footbed。DSのフットベッドはつま先とかかと部分が硬さを持っていたが、R2は前面にクッション性の高いものが使われている。

また、前年から引き続いてのHoneycomb Strap。ハニカム形状の穴が開いており、軽量化が図られている。

3-8.TT

FLUXはエントリー向けとして2モデル展開しているのだが、TTは中級者以上でも十分使えるスペックを持ったモデル。ミドルフレックスで高速時の安定性と操作性を両立しているオールラウンドなタイプである。価格はかなり抑えられているのだが、性能的には十分FLUXの特徴が入っているのでエントリー向けというよりは最もスタンダードなモデルと思った方が良い。

ハイバックには特徴的な2つの穴とセンターにフレックスを強くするラインが入っている。前後に対してのレスポンスはよく、左右の動きに対してのフレックスも併せ持っている。素材はDSやR2と同様のナイロン。

ベースプレートはGenetic Baseというタイプで、外側のサイドウォールは厚くて力を伝えやすく、内側は薄く動きやすさを出している。

フットベッドには全面にクッション材も入っており、ストラップはHoneycomb Strap。

3-9.PR

FLUXで一番安価なエントリーモデル。基本機能がこの1台に詰め込まれており、ベーシックな特徴を持っている。

ハイバックは3つの穴を持っており、左右非対称になっている。滑り心地としては非常にバランスの良いタイプとなる。

安価なエントリーモデルだが、Micro Adjuster、F.T.M. Versa、Adjustable Toe & Heel CushionといったFLUXの特徴は織り込まれており、FLUXの良さをちゃんと持っている。

4.レディースモデル

FLUXにはレディース専用モデルのラインナップがある。特徴としてはサイズ感のほか、ベースプレート構造が専用となっておりVogue Baseという女性の脚力に合わせたフレックスの設計になっている。

ベースプレートは共通だが、ハイバックなどの違いで3種類のラインナップがある。また、デザインもレディースらしく華やかなラインナップとなっており、人気が高い。

4-1.GX

比較的しっかりとしたフレックスを持っており、高速滑走時の安定性やオーリーの高さが見込めるモデル。レギュラーラインナップのXFに近い。

ハイバックには細かい角度調整が可能なアジャスターがついており、縦に伸びたラインが後ろへの加重をサポートする。また、センターに入ったスリットが左右の動きに対してのやわらかさを生んでいる。XFなどと同様のAxisハイバック。

ストラップは今季新しいWaffle Strap。

4-2.GS

DSを基本構造としてレディース用にアレンジされたモデルがGS。トリックに必要なサポート性と快適な操作性を併せ持つ、女性ライダー専用パークモデル。

ハイバックにはDS同様、ななめに3つのホールが空いている。形状はレディース用に調整されており、適度なフレックスで操作性とレスポンスを両立する。

ストラップはこちらも今季からのWaffle Strap。

4-3.GU

女性用スタンダードモデルとしてラインナップされているのがGU。GX,GSに比べて多少安価なモデルになっているが、ベースプレートは共通で違いはハイバックとストラップ。

ハイバックはTTで使われているAlphaというものをベースにレディース用に調整されている。縦に並んだ3つのホールが、レディース向けの軽量化要素となりフレックスもやわらかめになっている。ハイバックは前年度と同様のHoneycomb Strap。

5.まとめ

FLUXのビンディングは共通で使われている技術や素材が多く、どのモデルを買ってもFLUXの良さが多少なりとも入っている印象を受ける。全体的に価格もそれほど高くない。選ぶ際ポイントとなってくるのはハイバック、ベースプレートの形状によるフレックスの違いとクッションの違いによるレスポンスの違い。

どれを買うか迷ったら、フリースタイル派はDS、フリーライド派はXFあたりを買っておけばビンディングとしては間違いないものである。

また、よく言われるFLUXとUNIONの違いは下記の記事で紹介している。

2大ビンディングブランドUNIONとFLUXの違い

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