スノーボードギアカタログ2019-2020:ビンディング-FLUX

本文上広告




Pocket

ビンディングブランドとしてUNIONと並んで人気のFLUX(フラックス)。今季のラインナップと人気の秘密を紹介しよう。

1.FLUXに関して

FLUXは1992年に誕生した日本のブランド。「日本人の足に合う最高のビンディングを」というコンセプトで発展を続けてきた。日本人を納得させるものづくりを追求した結果、世界最高水準の品質のビンディングを販売できるようになった。日本国内外を問わず多くのライダーからのフィードバックを取り入れ、年々着実に進歩している。

現在では世界21か国で販売しており、今季からは新たにブーツのラインナップが加わった。非常に勢いがあり、創業25年以上を経てもなお、今後の発展が楽しみなブランドである。

2.モデル共通技術

FLUXの多くのモデルに共通して存在する、ブランドの特色ともいえるテクノロジーを紹介しよう。

2-1.Micro Adjuster

FLUXのすべてのモデルに共通して存在するハイバック調整機構。通常ビンディングのハイバックはハイバックの外側面についているつまみを動かすことで角度の調整を行うものが多いが、FLUXのビンディングではベースプレートとの接続部分にあるメモリを動かすことによって角度が変わる。余計なパーツがない分フレックスの設計がやりやすくなるほか、デザインの自由度が高くなるといったメリットもある。

2-2.Toolless Lever

各調整が工具不要で行える用に必要な部分につまみなどがついている。他ブランドでもたまに見られる工夫だが、ゲレンデで滑りながら簡単に調整もできるのでこだわる人にとっては嬉しい機能。

2-3.FooTon

ブーツのソールが当たるクッション部分が、雪の付着しにくい素材となっている。2018-2019シーズン以降で採用されている新しい機能である。

3.2019-2020モデルラインナップ

FLUXの主要モデルを紹介する。定番な売れ筋はDSやXFあたりだが、他のビンディングブランドと比較しても価格がそれほど高くない。

また、ボード専門のブランドと比べるとラインナップ数はそれほど多くない。

3-1.DS

FLUXビンディングでも人気のあるモデルがDS。軽量で比較的やわらかめのフレックスを持ちパークやグラトリがメインというユーザーから人気がある。ただし、ただやわらかいだけではなくクイックなレスポンスができるような工夫もされているバランスの良いモデル。

特徴的なのは斜めのスリットが1本入っているハイバック。これにより、ターンの安定性を維持しつつ、フリースタイル時の柔軟性を実現している。

ベースプレートはUltimaという板のフレックスを使いながら、軽量でエッジからエッジへのクイックなレスポンスが可能となっているもの。

ストラップはWaffle Strapというタイプのもの。表面にワッフル上の凹凸を持つストラップとなっており快適なホールド性と動きやすさを備えている。2017-2018シーズンから出てきた構造である。

3-2.DSW

かつてあったラインナップをユーザーからの熱い要望により現在復活しているモデル。かつてのDSを基本的な構造としているが、特徴的なウィングハイバックを持つ点が異なる。

大型のハイバックによってオーリーやプレス時に効率よくパワーを板へと伝達する。ただし、重さも多少重くなっている点に注意。ショップでビンディングだけを持っても、あまり実感できないかもしれないが、実際に板に装着すると気になるということも多い。

3-3.DSL

現在DSLという名称で販売されているモデルは、かつてDSとして販売されていたモデルとなっている。2018シーズンより、DSはモデルチェンジしているが、その際、かつての形状のものはDSLとして残った。

一番の特徴は、3本のスリットが入ったハイバック。板の外側に向かう力に対してはやわらかいフレックス特性となり、内側に入り込む力に対しては硬めになる。プレス系のトリックでかなりスタイルが出しやすくなっていたり、フリースタイルの自由な動きを阻害しない役割がある他、ターンの時のパワー伝達をサポートする働きもある。

現行のDSよりも柔らかく自由度が高いモデルである。

3-4.XF

オールラウンドなモデルとして人気が高いのがXF。次世代の操作性を追求して開発されており、ミディアムフレックスで扱いやすさと操作性を両立している。

前述した通りFLUXのビンディングはMicro Adjusterという機能がありベースプレートとハイバックのつなぎ目部分でハイバック角度を調整できるのだが、XFはハイバックにもアジャスターを持っており、より細かな角度調整が可能となっている。

現行モデルのハイバックは、クラシカルな見た目の左右対称タイプ。

ベースプレートはTransferという、インパクトポイントに確実にパワーを伝えダイレクトなレスポンスが可能となる軽量なもの。フットベッドもダイレクトな操作性を実現できるようDSよりも硬めのものとなっている。

ストラップはWaffle Strap。ただし、トゥサイドのストラップはFTM Ver.5.0というタイプのもの。上下のハニカム構造のホールを持った部分は柔軟性を持っておりブーツとのフィット感を高めている。Transferタイプのベースプレートとセットになっているため、DSには採用されていないストラップである。

3-5.XV

FLUXが誇るフラグシップモデル。価格もビンディングとしては、なかなかの高価格製品である。XFをベースとながら、高パフォーマンスな素材をふんだんに使用したモデルとなっている。見た目はなかなかどっしりとした印象を受けるのだが、実際に持ってみると非常に軽い。また、フレックスもかなり硬い。

ハイバックの形状はXFと同様でクラシックな左右対称タイプ。ただし、XVの素材ではカーボンが配合されており、レスポンス強化と軽量化が図られている。

ベースプレートも形状はXFと同様のTransferだが、こちらも素材にカーボンが使用されており軽量。また、ビスの素材もチタン合金が配合されており50%の軽量化と強度の増強が行われている。

XFとの違いはこれだけなのだが、この素材の違いでかなりレスポンスや重さが変わってくる。

3-6.SR

FLUXのラインナップの中でパウダー用として出しているモデルがSR。「サーフィンの様にパウダーを楽しみたい、もっと自由に大胆にレイバック、スラッシュをしたい」そんなライダーのためのモデル。

ハイバックのやわらかさを特徴として持つ。パウダー時の自由な足の動きを阻害しないよう、ウレタン素材でできておりやわらかく自由度が高い。

ベースプレートはXFと同様ミディアムフレックスのTransfer。

3-7.TT

FLUXはエントリー向けとして2モデル展開しているが、TTは中級者以上でも十分使えるスペックを持ったモデル。ミドルフレックスで高速時の安定性と操作性を両立しているオールラウンドなタイプである。価格はかなり抑えられているのだが、性能的には十分FLUXの特徴が入っているので、エントリー向けというよりは最もスタンダードなモデルと思った方が良い。

ハイバックには特徴的な2つの穴とセンターにフレックスを強くするラインが入っている。前後に対してのレスポンスはよく、左右の動きに対してのフレックスも併せ持っている。素材はDSと同様のナイロン。

ベースプレートはGenetic Baseというタイプで、外側のサイドウォールは厚くて力を伝えやすく、内側は薄く動きやすさを出している。

フットベッドには全面にクッション材も入っており、ストラップはHoneycomb Strap。

3-8.PR

FLUXで一番安価なエントリーモデル。基本機能がこの1台に詰め込まれており、ベーシックな特徴を持っている。

ハイバックは多数のホールを持っており、軽量化が図られている。左右非対称で癖のない動作が可能。滑り心地としては非常にバランスの良いタイプとなる。

安価なエントリーモデルだが、Micro AdjusterやHoneycomb Strapが採用されており、FLUXの良さをちゃんと持っている。

4.レディースモデル

FLUXにはレディース専用モデルのラインナップがある。特徴としてはサイズ感のほか、ベースプレート構造が専用となっておりVogue Baseという女性の脚力に合わせたフレックスの設計になっている。

ベースプレートは共通だが、ハイバックなどの違いで3種類のラインナップがある。また、デザインもレディースらしく華やかなラインナップとなっており、人気が高い。

4-1.GX

比較的しっかりとしたフレックスを持っており、高速滑走時の安定性やオーリーの高さが見込めるモデル。レギュラーラインナップのXFに近い位置づけのモデルである。

ハイバック形状もXFと同様の左右対称形状。ただし、素材が多少異なり、レディースに最適化されたフレックスになっている。

ストラップにはWaffle Strapを採用。

4-2.GS

DSLを基本構造としてレディース用にアレンジされたモデルがGS。トリックに必要なサポート性と快適な操作性を併せ持つ、女性ライダー専用パークモデル。

ハイバックにはDSLと同様、ななめに3つのホールが空いている。形状はレディース用に調整されており、適度なフレックスで操作性とレスポンスを両立する。

ストラップにはWaffle Strapを採用。

4-3.GU

女性用スタンダードモデルとしてラインナップされているのがGU。GX,GSに比べて多少安価なモデルになっているが、ベースプレートは共通で、違いはハイバックとストラップ。

ハイバックはTTで使われているものをベースにレディース用に調整されている。縦に並んだ3つのホールが、レディース向けの軽量化要素となりフレックスもやわらかめになっている。ストラップはHoneycomb Strap。

5.まとめ

FLUXのビンディングは共通で使われている技術や素材が多く、どのモデルを買ってもFLUXの良さが多少なりとも入っている印象を受ける。全体的に価格もそれほど高くない。選ぶ際ポイントとなってくるのはハイバック、ベースプレートの形状によるフレックスの違いとクッションの違いによるレスポンスの違い。

どれを買うか迷ったら、フリースタイル派はDS、カービング派はXFあたりを買っておけばビンディングとしては間違いないものである。

また、よく言われるFLUXとUNIONの違いは下記の記事で紹介している。

2大ビンディングブランドUNIONとFLUXの違い

Pocket

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする