先日Dr. MartensのSilver Santosというモデルを購入したのだが、通常の価格よりも少し安く買うことができた。
2017年6月にメタリックコンセプトとして発売したもの(右上のブーツ)
マーチンは通常¥20,000~¥30,000程度するのだが、安く購入する方法というのがある。ものによってどれだけ下がるかは変わるが、定価よりは多少なりとも安くなると思っていい。
そこで、マーチンを安く買う方法を紹介する。
1.正規販売店のセールを狙う
一番、リスクが少なく行えるのが正規販売店の店舗やオンラインストアでのセールを狙う方法。ドクターマーチンは製造終了となったモデルを在庫消化のためセール価格で販売するが、大体30%引き程度の価格になる。それでも売れ残っている場合は40%以上引かれることもある。
先日池袋の店舗に行った際に、定価¥20,000程度の商品が¥5,000で販売されていた。
http://hasenora.com/dr_martens_harajuku_ikebukuro/
ただし、この場合の問題は在庫があるかどうか。メーカー側は在庫があるとかなりの損失になるため、製造した分は基本的にすべて売り切ろうとする。靴ともなると、自分に合うサイズがセールとして残っている場合のほうが珍しい。
狙うとすれば、セールとして価格が下がった直後。はっきりしたタイミングはわからないが、9月前後と3月前後は狙い目ではないかと思う。
2.Amazon、楽天などで購入
Amazonや楽天などの通販サイトでDr.Martensと入れて検索すると定価よりも安い商品がヒットする。特に定番の「1460 8 EYE」や「1461 3 EYE」などで安いものが多い。
これは、基本的に並行輸入品。どこかの誰かが海外から安く仕入れたものを転売しているわけだ。それ自体は、別に昔からある商売形態なのでいいと思うが、注意しなければならないのはドクターマーチンと名乗った偽物が非常に多いということ。むしろ、本物のほうが少ない状態になっている。
・偽物を購入しないために
見分けるのが困難な場合もあるのだが、最低限購入前に下記のポイントはチェックしよう。
・評価レビュー、コメント
レビュー自体を信じすぎてもいけないが、そのショップが悪質な評価をもらっていないというのはチェックしよう。
重要なのは、高評価が多いという点ではなく、低評価が少ないという点。基本は本物だが、ものによっては偽物も取り扱っている場合もあるし、購入者が気づいていない場合もあるためだ。
・商品画像
商品を買う前に商品画像は念入りにチェックすること。ドクターマーチンの公式サイトに信頼できる本物の画像があがっているのでそれと見比べる。例えば、縫い糸の色が違わないか、縫い目の本数が違わないかなど、細かい点を見比べる。
今回購入したSilver Santosの偽物。本物は縫い糸の色が黒ではなく白。
また、分かりやすいポイントは靴底から透けて見える格子構造の方向。
マーチンは底の格子構造がななめに入っており、歩いたときのソールの伸縮性、反発力を高めているモデルが多いが、偽物の場合は格子構造が縦に入っているものが多い。
偽マーチンの靴底(左)と本物の靴底(右)
靴底画像が載っており、格子がななめに入っている場合は偽物のリスクをかなり低減できる。
また、万が一商品が届いた際に画像と違うものだった場合、返品処理も可能なので重要なチェックポイントだ。
※ただし、本物のマーチンでも格子が構造が縦方向のモデルもある。正規店に行って底を見るとわかるが、例えば定番の1460 8 EYEでは販売開始された年代やカラーバリエーションによって縦のモデルもあったりする。
並行輸入品を購入する場合は最低限以上の点には注意しよう。
3.個人輸入
こちらもネットショッピングなのだが、海外のサイトで購入するという方法。
そもそも、ドクターマーチンはイギリスで相場が安い。公式サイトを見てみても100ポンドから150ポンドで売っている。現在1ポンド=¥140程度なので¥14,000~という価格帯になる。
ただし、イギリスのマーチン本家サイトは海外への発送に対応していない。輸入代行業者に頼むという選択肢もあるのだが、手数料がかかること、手続きが大変なことを考えるとおすすめはAmazon.ukのサイトで購入する方法だ。
上記リンクから”Dr. Martens”と検索するとたくさんヒットする。ものによっては日本への発送に対応していないものもある。
注意しなければならないのは、日本のサイト同様、偽物も多いということ。
Amazonであれば賞品が到着してからの返品も可能であるのだが、手数料や関税がかかった場合、手続きが大変なため、偽物に当たった際のリスクは大きい。
個人輸入する際も、日本のサイトで購入する場合と同様、レビューと商品画像のチェックは必須だが、そもそも日本のサイトで安く販売している定番品の「1460 8 EYE」などは日本のサイトで買えば良い。海外から購入するものは日本では安く売っていない期間限定モデルなどに限定するべきだ。
期間限定モデルのほうが出回っている偽物の数量も少なく、リスクは低くなる。発売されて間もない場合だとなお良い。
・関税に関して
もうひとつ知っておかなければならないのは、関税に関して。
海外旅行に行ったことのある人なら、帰りの飛行機内か空港内で関税に関するシートを渡されるが、あれは持ち帰った携行品が免税範囲を超えていないかどうかということを自己申告するためのもの。帰国時の携行品でなく日本国内での個人輸入になった際には、免税の範囲も変わってくる。
税率も製品によって変わってくるため、分かりづらいのだが、ポイントは
商品代金+送料が日本円で¥16,666を超えていなければ関税はかからない
という点。もしそれを超えた場合、
マーチンだと、革製品に該当し合計金額の20%の関税、消費税、輸入業者による代行手数料がかかってくる。
通常だと、合計で¥5,000~¥6,000程度。今回輸入したSilver Santosでも¥6,100かかった(それでも合計¥23,000程度なのでこちらの正規価格より¥4,000安い)。実際に関税がかかった場合は、商品到着時に代引きとして請求される。
自転車パーツでの例だがこちらのサイトが分かりやすく解説している。
https://bicycle.kaigai-tuhan.com/basic/tariff.php
マーチンでの例を挙げたが、マーチン以外でも個人輸入でお得に買える商品は多い。一度くらいは試してみて、選択肢として使えるようになっていると良いと思う。