首都圏近郊のゲレンデを紹介するゲレンデ紹介シリーズ。今回は奥利根スノーパーク!群馬県の水上のあたりにあるスキー場である。今回初めて行ってみたが、練習場としてはコスパがよくなかなか使えるのではないかと思った。
1.奥利根スノーパーク ゲレンデ紹介
1-1.奥利根スノーパーク コースの紹介
奥利根のコースはなかなか特徴的な形状をしている。元々、谷である部分にスキー場をつくったのだろうと思うほど、緩斜面と急斜面が複雑に入り混じっている。
比較的なだらかで、初心者でも滑りやすいのは第3リフト沿いの向山ゲレンデゾーン。普通のスキー場は麓にあるスキーセンターあたりに初心者でも安心のコースがあるのだが、奥利根の場合リフトを上った先にある。
コースマップ上で初心者コースとして書かれているのは向山からの迂回コースと山麓にある林道コースなのだが、どちらもコース幅が狭い部分が多く、特に混んでいる日などは初心者におすすめできない。とは言え、山麓にもうひとつ杉の子ゲレンデは上の向山ゲレンデよりも傾斜がきつく、初心者に厳しい。
つまり、コース幅が狭い経路か傾斜が多少厳しい経路かの、どちらかを通らなければ山麓まで戻れない。ただし、本当に不安な初心者の場合は第1リフトを使って降りるという手もある(実際に降りている人を見た)。
奥利根スノーパークは決して巨大というほど大きいゲレンデではないので、ファミリー客や初心者プレーヤーが多いのだが、滑りやすいおすすめコースは山の上の方にあるということを覚えておいてほしい。
1-2.雪質
雪質に関しては正直良いとは言えない。筆者は3/11に行ったのだが、既にかなり土が見えるくらい溶けていた。このあたりは群馬の中でもかなりゲレンデが多い場所であり、付近にもノルン水上や宝台樹スキー場などがある。しかし、水上地域に限って言えば標高の低いゲレンデが多く、積雪量、雪質共にあまり良くはない。周辺地域だと川場スキー場や尾瀬岩倉のほうが、まだ雪質的には高評価できる。
ゲレンデ内にもかなりの台数の氷雪機が置いてあり、人工雪もかなり多く使用されている模様。パウダースノーを楽しみたい場合は他のゲレンデをおすすめする。
3月になると日中はかなり暖かいので、シャバシャバの雪だった。
1-3.スノーパーク
奥利根でせひアピールしておきたいのはパークアイテム。大きいゲレンデではないのだが、向山パーク、万治平パーク、ビギナーズパークという3つものパークを持っている。
中でもメインのパークは向山パーク。向山ゲレンデの端に位置する。アイテムは時期によって多少変わるが、5mキッカー、7mキッカー、テーブルトップ、各種レールが5、6種類程度となかなか充実している。
ビギナーズパークは小さめのキッカーとワイドボックスが設置してある。
万治平パークは10mという長めのレールが置いてあるのみ。
奥利根の各種パークはナイターでも営業しており、それほど混むようなゲレンデでもないため、ジブの練習などでこっそりゆっくり使用するのにおすすめできる。
1-4.新コース
もうひとつ奥利根で紹介しておきたいのは2016-17シーズンから新設された第4リフトとコースである。
ブナの木コースと名付けられたこのコースは、ゲレンデ内で最も高い位置に位置しており、山麓よりも雪質は良い。
上がってみるとスピーカーなどがまだ設置されていないようで、音楽もアナウンスも聞こえないため森の中にいるような感じ。今までいろんなゲレンデに行ってきたが、なかなか体験できないような不思議な空間だった。
コース自体はそれほど急ではなく、むしろ人も少ないので滑りやすい。ブナの木コースの下部は少しコブ斜面のようになっているところもあったが、初心者は迂回可能。
2.アクセス
奥利根スノーパークの場所は群馬県のみなかみ町。
車でアクセスする場合には関越自動車道の「水上I.C.」から10km程度である。なかなか首都圏からのアクセスは悪くない。
加えて、駐車場が24h無料で利用できる。駐車場内にトイレもあるので、深夜についても安心である。
関越自動車道はシーズン中かなり混むので注意が必要である。特に、日曜の夕方16時ぐらいからの上りはひどい。高速沿いに有名なゲレンデが密集しており、帰りはみんな同じような時間帯に帰ろうとするためである。筆者も先日大渋滞にはまり、通常2時間強で帰れるところを6時間かけて帰ったところである。
新幹線を使用する場合は「上毛高原駅」から関越交通バスを使用することになるこちらは通常の路線バスのため、あまり使い勝手がよくない。
首都圏からなら各ツアー会社がバスツアーのパッケージを出している。こちらはなかなか安くて便利である。
3.リフト料金と営業時間
奥利根スノーパークの特徴的な部分は営業時間に関してもある。金土祝前日のナイターは何と24時まで、土日祝日の朝は6時から営業している。通常営業日でも8時から22時までの営業時間。非常に頑張っている。
こういった、夜遅くまで営業しているゲレンデはナイターになると異様に上手いプロ集団が現れたりするのだが、奥利根はどうなのだろうか。
リフト料金は一日券が17時まで使用でき¥5,000。ゲレンデの規模を考えると、それほど安いと思える価格ではない。
しかし、午後券、ナイター券などの種類が豊富で、特にナイター券の金額はかなり安いと思う。実際に奥利根のナイターに行ったことは無いのだが、なかなかにぎわっているのかもしれない。
4.まとめ
奥利根スノーパークに初めて行ったが、なかなか特徴的で面白いゲレンデだった。
雪質はあまり良くなく、ゲレンデの規模も大きくないが、パークアイテムが比較的充実しており長い営業時間が特徴的。一部のコアプレーヤーからはかなり重宝されているゲレンデだと感じた。
正直、規模が大きくなかったのであまり期待していないかったが、行ってみるともう一度行きたくなるような特徴がいくつもあった。