先日、Ninja1000SXのレバーを交換した。実は、Ninja1000SXのレバーはカスタムパーツの種類が少なく、良いレバーが発売されるのをずっと待っていた。
今回U-KANAYAからNinja1000SX用のあるいビレットレバーが出たので、こちらを購入し、交換してみた。
U-KANAYAアルミビレットレバー
レバー種類
交換したものは、U-KANAYAの販売しているアルミビレットレバー。
このレバー、何種類かバリエーションがある。
まず、スタンダード仕様のショートとロング。単純に長さが異なるものが2種類。
次に、ツーリング用。握りの部分がカーブ形状になっており、握る際の力の入り方が均一になることで、長時間の操作でも手が疲れにくいというもの。Ninja1000SXの標準レバーもこうした形のカーブがついている。
さらにGPモデル。先端部分に縦長の穴があいており、高速走行時の空気抵抗を軽減するというもの。
最後に可倒式。レバーが中央部分から折れ曲がるようになっており、万が一の転倒時にレバーへのダメージを最小限にす。また、GPモデル同様、先端部分に穴をあけた形状になっている。
レバー選び
この中で、購入したのはスタンダードのロングタイプ。
GPである必要は全くなく、可倒式も正直好きではない。転倒時という稀なケースに備えて、無駄な可倒機構を付けるつもりはない。
ツーリングに関しては悩んだが、スタンダードにした。カーブ形状は、確かに握りが楽になるかもしれないが、やはり操作性を考えると、角ばっていた方が細かい握りの調整がやりやすい。
ショートかロングかに関しては、ロング一択。Ninja1000SXのハンドル長は結構長い。標準レバーもかなり長く、実際、今回交換するロングタイプのレバーよりも若干長いくらいである。
カラーに関しては、ゴールドを選択。将来的に車体をゴールドに塗装したいと思っていることもあり、この色。
また、レバーの角度を調整するためのつまみ部分もカラーが選べるようになっているが、この部分はシルバーにした。
デザインを考える上での基本だが、基本的に白、黒、シルバー(グレー)系統以外の色はあまり増やさない方が良い。1色か2色に抑えておくのが無難である。
商品の購入は発売直後ということもあったためか、アマゾンや楽天ではできず、U-KANAYAのオンラインショップでしか入手できなかった。
ちなみに、U-KANAYAのこのレバー、実は一度販売中止になっている。ブレーキレバーの機構設計にミスがあり、初期のものは取り付けるとブレーキランプが点灯したままになる。
今の、第二世代は修正されているが、その状態一度販売したというのは、販売前に動作確認していないということなのか。。。
フリマサイトなどで中古を買う場合は注意が必要。
レバー取り付け
商品が届いたのちに、実際にレバーを交換する。
ブレーキレバー交換
まずは簡単に交換できるブレーキ側。
レバーまわりのビスを回すためにまず、レバーを取り付けているクランプを緩める。スタータースイッチの横についているものである。
緩めたら、ブレーキレバー裏にあるナットを取り除く。
その後、ブレーキレバー表側のボルトをマイナスドライバーで回しながら抜き取る。
これで、ブレーキレバーを外すことができる。
取り付けは簡単で、新しいブレーキレバーを同じ位置にはめ、元ついていたボルトとナットで締めるだけである。
取り付けの際には、レバーとレバーソケットが当たる部分やボルトにグリスを塗る。
クラッチレバー交換
クラッチレバー側は少々複雑で難しい。
クラッチは、クラッチワイヤーを新しいレバーにはめ込む必要があり、レバー自体を止めているクランプを、一度取り外さなければいけない。スイッチ類の横についているボルトを緩め、クラッチレバーを一度取り外す。
レバーを分解したいが、一体となっているホルダーが邪魔でナットが外せない。そのため、まずはホルダーを取り外す。
プラスドライバーでビスを1つ外し、レバーと一体になっているホルダーを取り除く。
裏のナットを外すと、レバーとクランプパーツを固定しているボルトが抜き取れる。
クラッチワイヤーは、先端部分のボールがレバーパーツの溝に引っ掛かり固定されている。溝に合うようにワイヤーを這わせて、レバーとワイヤーを切り離す。
クラッチレバーは2つのパーツと、ジョイントとなる円柱状のシリンダーパーツで構成されている。このシリンダーパーツは、新しいレバーでも使用する。
新しいレバーの他のパーツと組み合わさる部分にグリスを塗る。先ほど取り外したシリンダーパーツを新しいレバーの穴にはめ込む。
クラッチワイヤーとレバーを組み付ける。最終的には、新しいレバーの溝にワイヤー先端のボールをはめ込むことになる。
ただし、レバー表面に覆いかぶさるように来るクラッチホルダーパーツを付けたうえで行う必要がある。
このワイヤーを組み付ける作業が結構難しい。。。
レバーを組み付けたら、取り外した時と逆の順番でパーツを戻していく。ボルトを戻し、レバー裏のナットを締める。その後、横についていたホルダーをもとに戻していく。
クランプをハンドルバーにつけ戻したら、交換作業は完了である。
ブレーキ調整
取り付けが終わったら、レバーの角度などを調整する。
レバーについているつまみを調整すると、レバーが遠くなる。標準状態で、結構近めの位置になるようで、筆者の場合は、6段階あるつまみの5段階目にした。この状態で、大体もともとついていた純正レバーと同じくらいのレバー角かなという感覚。
また、ブレーキランプの点灯位置(ブレーキのあそび)は、ブレーキレバー奥側のつまみを回すことで可能。
マイナスドライバーで回して調整するのだが、通常のドライバーだとアルミ製なので傷がつきやすい。可能であれば樹脂製のマイナスドライバーのようなものがあるといいだろう。
まとめ
今回は、Ninja1000SXのレバーをアルミ製のものに交換した。
実際使用してみると、標準のものに比べてかなり角ばった握り心地。まあ、レバーの握り心地はすぐに慣れて気にならなくなる。
純正のものに比べて、握りたい時にすぐ反応でき、レスポンス性は良くなっているように思う。