横浜の観光スポットのひとつにマリンタワーがある。ランドマークや赤レンガなど非常にたくさんの観光スポットがある横浜の中では、あまり目立った存在ではないため、ずっと行ったことがなかったのだが、今回初めてマリンタワーに行ってみた。
1．横浜マリンタワーとは
横浜マリンタワーとは横浜の山下公園や中華街に隣接した位置に建っているタワーである。
このマリンタワー、実は建造されたのは1961年と非常に古い。1959年、横浜は開港100年を記念していろいろな行事が行われていた。その流れから、横浜港を象徴するようなモニュメントを建造しようという流れが起こり、同年より施工開始。2年後の1961年に完成となっている。設計したのは清水建設。
かつては灯台としての機能も併せ持っており、ギネスブックに世界で最も高い灯台として載っていた。現在は灯台としての機能はなくなっており、シンボルタワーとなっている。
2006年末に来場客の減少から一旦営業を終了しており、横浜市へと譲渡される。横浜市は「マリンタワー再生事業」の名の下、改修工事を施し2009年から再び営業を再開している。
建造当時は紅白だったカラーリングもシルバーとブラウンオリーブに塗り替えられている。
2．施設
29F、30Fに位置する展望フロアの他に1F～4Fまで各施設が入っている。
1Fにはカジュアルカフェ、バー、総合インフォメーションが設置されておりインフォメーションで展望フロアのチケットを購入可能。
2Fはお土産品などのショッピングコーナー。展望フロアから降りてきた際もここに出る。
3Fは貸しホールとなっており、イベントやセミナーの他、パーティーなども行える。パッケージプランが比較的充実しており、なおかつリーズナブルなので、意外と気軽に使用することもできるホールである。
4Fは少し高級感のあるクラシカルレストラン。記念日や誕生日などで利用する人が多い模様だ。
3．ウェディング
マリンタワーは30Fの展望室内で結婚式を行うこともできる。スカイセレモニーと名付けられたウェディングプランは赤レンガやコスモワールドなど、横浜を代表するスポットが360度見渡せるほか、天気が良いと富士山まで見れることもある。
また、日中だけではなく夕方のサンセットタイムやナイトタイムに挙式を行うことも可能。夜景を見渡しながらのウェディングとなる非常に面白いプランである。
また、この周辺は非常に結婚式場が多い地域でもあり、ウェディングに関しての相談会や体験会がかなり頻繁に行われている。
近隣だと、山下公園内の氷川丸でウェディングを行うということもできる。
4．階段 de GO! GO!
マリンタワーのイベントで有名なのはエレベーターを使用せずに階段で展望フロアまで上がるというイベント。普段は閉鎖されている階段を使用することができ、エレベーターよりも迫力があるため、高所が苦手な人は注意。
年に数回開催されており、いつでも上れるというわけではないのだが、結構人気のイベントという噂を聞く。
確か東京ドームも階段があり上ることができた気がするな。あちらは、昔、日にちに関係なく使用で来たが今でも使用できるのだろうか。
5．展望フロアに上ってみて
展望フロアの料金は大人が￥750。氷川丸とのセット料金(￥900)や横浜人形の家とのセット料金(￥1,100)などもある。誕生日特典として、誕生日の前後1日含めた3日間の間なら無料というサービスもある。
今回チケットを購入して初めて上ってみたが、意外と展望フロアからは周辺がきれいに見える。横浜には他にも高いビルがあるので、大したことはないと思っていたが、みなとみらいの観光スポットや、横浜港を見渡せるので新鮮な感じがした。
来場客があまり多くなく空いているのもなかなか高評価。そのくせ、営業は22:30までやっていたりする。
2フロア分、展望フロアがあるのだが、下の29Fのほうには恒例の下が透けている床があった。構造上、展望フロアが膨らんでおり、支柱部分がまっすぐと立っているため、なかなか他の展望台よりも迫力がある。
また、この展望台、風が吹くとなかなか揺れる。建築されてから年数もかなり経っているということもあり、人によってはちょっとしたスリルを感じられるだろう。
エレベーター内にはジャンプすると地震だと思って止まるという表記があった。
6．アクセス
マリンタワーの場所は山下公園のすぐ横である。
電車で行く場合はみなとみらい線の「元町・中華街」駅が最寄りである。JRだと「石川町」になるが、こちらは15分程度歩く。
また、横浜駅からシーバスに乗って山下公園まで来るというアクセス方法もある。海上経由で来るというのもなかなかオシャレである。
7．まとめ
長年、存在は知っていたが一度も行ったことがないというマリンタワーにようやく行ってみた。予想通り、規模はあまり大きくなく、観光客も決して多いとは言えないスポットであるが、展望フロアからの眺めは意外ときれいだった。
また、レストランや各種イベント向けのスペースとしての使用に力を入れている感じがあるので、使い方によってはなかなか面白いスポットであると言える。